寄り道ブログ
寄り道な人生をしています。読んだ小説や、見た映画・アニメの感想などを投稿していきます。
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TVアニメ ゆゆ式 まるごと感想
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 ひさしぶりの全話まるごと感想。
 全話見て、面白いと感じ、なおかつヨソではあまり話題になっていない(と思われる)ものを基本的に感想書いています。
 というか、話題うんぬん関係なく、このシーズンでは一番好きなのがこのアニメでした。

 まず、このアニメは色々とハードルが高いんじゃないかと思ったのが正直な話。キャラクターデザインも、同じ芳文社の萌え4コマアニメの中では意外と個性的で、そこが入りにくい人がいたかもしれません(けいおん、Aチャンネル、あっちこっちなどは入りやすいデザインかな)。
 しかし、だからこそ個性があったのも事実で、画一的な面もある萌え4コマアニメでは珍しい絵柄となったのではないでしょうか。

 フェチズムを感じる描写が随所にもりこまれていましたが、そういった絵が似合うのも、ゆゆ式のキャラクターデザインだからこそ、かな? 日常アニメとしては破格の作画クオリティを誇っていたと思いますし、さりげない日常の動作まで気を配れていたのは、女性監督の強みでしょうか。
 絵柄が簡素だからこそ、動きに注力できたのかもしれませんね。そのギャップもあって、より「作画すげぇ」と視聴者に「思わせる」ことに成功したのかも。アニメ制作の専門家ではありませんから、現場の作業労力などは具体的にわかりませんからね。

 ゆゆ式を「日常アニメ」というものに分類して考えたとき、メインが3人+αというのは、これまた珍しいバランスで(個人的には4人+αであることが多いと思う)、しかしそれが、プリキュアでいえば「フレッシュプリキュア」の序盤のような、多すぎず少なすぎず、いいバランスを保っていたように思います。
「3人」って一見バランスが悪いように見えて、バランスいいんですよね。「お笑いトリオ」というものが成立しているように、「3人」というのはなかなかいい人数で、しかしそれをうまく動かしていくのは、意外と技量がいるんじゃないかと思ったり。あまり見ないですもんね、3人組。

 音楽面でも、知る人ぞ知る「R4」や「塊魂」に参加していたsakai asukaさんを筆頭に、意外とゲーム畑の人が参加していた印象が強く(音ゲーで有名なRyu☆さんなど)、そのBGMがゆゆ式の日常を鮮やかに、楽しく、そして哀愁ただよう感じに仕上げてくれていたと思います。
 ボカロPが作曲した主題歌も、いい曲に仕上がっていたのは褒めるべき部分だと思います。「ボカロP」という肩書きに異常なほど嫌悪感があるのなら、そこが不満点になるのは仕方ないですが・・・。

 声優さんのキャスティングも、「芸達者な新人」を集めた印象が多く、しかも「流行」には左右されていない人選だった気がします。結果として「その声優のファンが集まった」というより「その声優さんのファンが生まれた」ということになったんじゃないでしょうか。

 日常アニメという性質上、深いストーリーがあるとは言いがたく、そういったアニメを退屈に感じる人も、ゆゆ式の継続視聴は難しいでしょう。かくいう私も、1話時点ではその面白さがわかりませんでした。
「よくある日常アニメか~」とさえ思ってしまったくらい。

 作画監督の人が、原作を読んで「するめマンガ」と称したのですが、その「するめ感」をうまく出したというか、見れば見るほどハマってしまうのは、どういう部分が魅力なのか、正直判断が難しいところ。
 あえて分析してみると、「Aチャンネル」や「ゆるゆり」のような(あえて似た系統のアニメを並べてみました)タイプの日常アニメは、多少なりとも「オチ」をつけようとする部分があると思います。それは視聴者の感覚や、視聴者の価値観を基準にしているんですね。私たちに理解できる「オチ」などが多いわけですから。

 しかし、「ゆゆ式」は「オチ」がない、もしくは「オチ」が彼女たちの間では「オチ」として成立していて、その異次元感が、「ゆゆ式世界」と呼んでも差し支えないような世界観を構築していたと思います。普通の感性をもっていたら、置いてけぼりをくらったように感じ、早々に「なんじゃこりゃ?」と思って視聴を止めてしまうこともあるでしょう。これもゆゆ式がハードルが高い要因かもしれません。
 だから、数話視聴して、その世界観を魅力に感じた時点で、ゆゆ式のトリコになっていることは間違いなし。それを支えていたのが、キャラクターデザイン、作画、声優さんの演技、音楽(SE含む)などでしょう(ニコニコ生放送のアンケートも尻上がりに評価があがり、最終話のアンケート結果がニコ生アニメではかなり高い数値をたたき出したのも、重度のファンしか残らなかった結果じゃないでしょうか)。
「面白い」「面白くない」という評価基準より、「好き」か「嫌い」で語る方が、このアニメでは正しいような気さえします。それもゆゆ式の特徴でしょう。

 もちろん、そのうちのどれかに違和感や嫌悪感があると(デザインが嫌い、演技が気に入らない、音楽が耳障りなど)、ゆゆ式世界は合わないでしょう。私はそれらの要素の全てを好きになったからこそ、ストーリー性の薄いゆゆ式でも、これほど熱中できたのだと思います(基本的にはストーリー重視でアニメは見ています)。

 それに、ストーリー性が薄いといっても、原作からのネタの選出にはかなりの苦心と熱意を感じられましたし、季節を感じさせる部分も素晴らしかったです(入学や二学期、年明けや二年目の夏など)。
 だからこそ、最終話の「これからも続く日常」を感じさせるラストは、そこまで見てきた人には非常に切ないと感じられる部分だったのではないでしょうか。12話1クールでしたが、まるで1年付き合ったかのような感慨深さをラストに感じられたのは、それらの演出や積み重ねがうまくできていたからだと思います。BGMもさることながら、EDが流れない演出もいい。エンドカードの際の「ありがとうございました!」もよかった。

 もっと多くの人に評価してもらいたいと思うかたわら、もし万人向けを狙っていたとしたら、このキャスティングは実現しなかったかもしれませんし、ネタの選出や作画の力の入れ具合、さわやかなOP、切ないラストは実現せず、いつものような「1クールだけの付き合い」という平凡な感想で終わったかもしれません。
 前述したように「面白いか面白くないか」というより「好きか嫌いか」で判断する作品だと思いますので、まずはそこで判断してもらいたいですね。といってもすでに放送は終わって、見るためにはニコニコの無料1話を見るか、有料動画を視聴する、もしくはレンタルが始まるまで待つしかありませんが・・・(私はブルーレイ買ってます)。
 ファンとしては、サントラCDを買うのもいいかもしれません。個性あふれる音楽を聴いていれば、アニメの場面が脳裏に浮かび上がってくるでしょうね。

 好き嫌いが顕著にあらわれる作品ということは間違いないですが、そういう作品ほどコアなファンだけが残ったりするものですよね。ファンとしては、それがゆゆ式の新たな展開へと繋がればよいのですが・・・。

 というわけで、ゆゆ式まるごと感想でした。

 日常アニメとしてはクオリティの高かった作画ですが、やはりロボットアニメやアクション重視アニメに比べれば線や動きは少なく、労力としては意外とかかってないのかな、と思ったり。だからこそ、コアなファンの貢献で利益が得られていればと願うばかりです。大半のアニメは、広告費(CM)などで損しないような構造はできているのかな?
 Aチャンネルほどの人気でもOVAが作られる程度ですし、ゆゆ式は原作のネタをかなり消化しているので、完全に原作の宣伝、もしくは一回きりのアニメ化ということでやりきってしまった感があります。ゆゆ式の今後が期待できないのは唯一残念ですが、ゆゆ式との出会いがいい体験だったことは間違いありません。
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