寄り道ブログ
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TVアニメ ふたりはミルキィホームズ まるごと感想
ふたりはミルキィ

 タイトルと、今までのシリーズのテイストに縛られ、かなりの先入観で見られてしまった本作ですが、個人的には時間の長さもちょうどよく、かなり小気味いい良作だったのではないかと思いました。でも、やっぱりタイトルだけは絶対に変えた方がよかったと思いますね。

【概要】
 探偵見習いの二人が、ミルキィホームズに憧れて探偵を目指すものの、勢いあまって、免許なしに探偵活動をしてしまうことに。そのとき名乗ったのは「フェザーズ」。彼女たちとカラーザファントム、そしてときどきミルキィホームズ&怪盗帝国が出てくるお話でした。

【シナリオ】
 ミルキィホームズが一作目、二作目ともにゲーム版とはかけはなれたギャグ作品になったのは、ギャラクシーエンジェルのような立ち位置の作品という理由もありますが(ブロッコリー系の作品、ゲーム版とアニメ版が乖離している)、それ以外にも、週一ペースでミステリーのシナリオを作るのが難しい、という制作上の都合というのもありました(ハヤカワミステリマガジン2012年4月号参照)。
 しかし、本作ではそのミステリー要素をちょっと感じさせつつ、フェザーズの二人に焦点を当てた内容が、時間の短さに合った濃密な時間だったと思います。これで正規の三十分番組だったら、さすがに間延びしたかもしれませんが。

 ギャグテイストも確かに好きな内容ですが、純粋な成長要素のような話も私は大好きで、ミルキィホームズ一期最終話も、ギャグとして、また成長ストーリーとしても非常に良質だったと思います。そこからギャグ成分をわずかに薄めた感じでストーリーが進む本作も、私の好みにあった範囲内だったと思います。

 一種の王道でもある「続きを感じさせる終わり」というのも、うまくできていましたね。たまに「話の途中で終わる、本当の戦いはこれからだエンド」の作品もあって、それは本作のような終わり方には分類されません。正しくは、「一件落着したけれど、まだまだ彼女たちの話は続く。それはまた別のお話」がいい終わり方と言えます。
 完全に一件落着してしまうと、ストーリーの終わりと同時に、登場キャラたちの未来が閉ざされているように、視聴者やプレイヤー、読者は思ってしまいます。多少の未来を感じることができれば、登場キャラたちが未来へむかって歩んでいるように思えるので、受け手は安心できるんですね。

 終わらせ方は作品によって様々ですし、場合によって効果的な終わらせ方は変わってきますが、基本的には未来を感じさせる方法がベターです。そういう、お話しの基本が、本作はしっかりできていたと思いますね。十二分ちょっとの時間で語れる話を作っていくのも上手でしたし。

【タイトル】
 フェザーズの二人は、最後にはミルキィホームズの仲間入りをして、正式名称「ミルキィホームズ フェザーズ」となります。これはゲーム版準拠のようです。確かにタイトルに偽り無しなのですが、この「ふたりはミルキィホームズ」と書くと、絶対に今までのファンが期待することは目に見えていて、だからこそ本作の大人しいテイストについていけず、脱落してしまった人や、落胆してしまった人が多いんじゃないかという印象。

「ふたりはミルキィホームズ」が偽りじゃないとしても、乱暴に言えば「かつてのファンをタイトルで釣った」としか思えず、この作品の堅実なテイストで勝負するのなら、「ミルキィホームズ外伝~ふたりはフェザーズ~」みたいな内容にして、あえてミルキィホームズとは一線を画すことをしっかりと明言しておく必要があったと思います。本作のタイトルはむしろ誤解を与える役目しかなく、そこだけが残念でした。

【登場キャラクター】
 ゲーム版のキャラクターが登場したところなどは、よくわかりませんでしたが、ミルキィホームズの扱いなどから「ゲーム版なんだ」という理解はできていましたし、そういうものとして見ることができたから全然問題ありませんでした。むしろ原作ファンならば、嬉しい登場だったのではないでしょうか。

 ミルキィホームズをもっと出し渋り、キービジュアルでも小さく描くなどして、希少性を高めてあげれば、登場したときの興奮は高まったと思うのですが、ミルキィホームズはけっこう出番が多く、そういう役目にはなりませんでしたね。むしろ怪盗帝国やG4が登場したときの方が、そのような効果が発揮され、かなり熱くなれました。

【総括】
 ミルキィホームズの一期も二期も好きな私ですから、最初は放送時間や、キャラクターデザインの変更、新キャラなどに不安がいっぱいですが、蓋を開けてみれば、なかなか面白い、という感じで視聴を終えることができましたし、個別に感想を書きたくなるくらいですから、秋終了アニメの中では上位に入っていることは、間違いありません(あくまで個人的に、ですが)。

 タイトルによる旧ファン釣り、テイストの変更などで割をくってしまった悲しい作品でもあるかもしれませんが、OPEDともに元気になれる曲でしたし、キャラクターデザインもこれはこれで好きなので、個人的にはこのテイストでまたアニメを見たいです。キャラクターデザインは、むしろゲームに忠実なわけですし。
 でも、ミルキィホームズのタイトルさえ破綻しそうな勢いなので、これが本当に、ミルキィホームズ総決算なのだとしたら、それはそれで寂しいですね・・・。

 今回はイレギュラーな作品として、正規に三期をやるとかどうでしょう? そこに本作登場キャラを、ちょこっとでいいので登場させてあげてください(懇願)。
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