寄り道ブログ
寄り道な人生をしています。読んだ小説や、見た映画・アニメの感想などを投稿していきます。
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集英社文庫 幸福論 感想
幸福論

 ナツコミのフェアのときに購入し、読了したので感想でも。
 ナツコミ時は、蜂の特別カバーになっていましたから、画像とは実物は違います。また、有名な著書なので集英社文庫以外でも発売していると思いますし、どれを選んでも大差はないと思われます。

 ※追記
 夏の集英社のフェアは、コミックだとナツコミ、文庫だとナツイチでした・・・ナツイチという単語を覚えていなくて間違えちゃった。

【概要】
 概要というほど、あらすじ的なあらすじを必要としない本ですね。
 実際、私もどういう本かまったく知らずに読んでみたのですが、これは小説というよりは哲学書、自己啓発本に近く、数ページで終わる内容がいくつもまとめてある、という感じです。

【小説?】
 物語性はまったくないので、それをアテにするとえらい目に遭いますが、哲学書とはどういうものかを知るのには、すごく読みやすいと言えます。
 もちろん、海外作品の翻訳本であるということもあって、いわゆるエンタメ小説やライトノベルに比べると、ちょっと読みにくいところはありますが、「これはこういうものだ」として納得できる範疇でしょう。そもそも、何かを追求する哲学の論文みたいな内容ですから、読みやすいよりは高尚(っぽい)文章の方が、ありがたみも増すような気がします(苦笑)。

 実際、人は苦労することで、得をしていると思いたがる性質があります。長い行列に耐えた料理店は美味しいという補正がかかったり、狭い店内で食べるラーメンは美味しいと感じる補正がかかったり、手間暇かけてとりよせた品物はいい物だという補正がかかったり・・・いわゆる「甘いレモン」の心理が働きます。

 難解なこの本を読んだことで、私自身、「知恵がついた」という状況には陥っているかもしれません。でも、それは難解な本を読む必要がありますし、決して悪い現象ではありませんから、そういう気分に浸りたい人にもオススメかもしれません(笑)。

【内容】
 哲学では、色々なものを追求しますが、本書では特に「幸せ」について追求してありました。
 しかし、一概に「幸せ」といっても、どういう内容だろうと疑問になることと思います。私もそうでした。宗教的、観念的な話になっていくものだとばかり・・・。

 最近、脳科学や心理学の分野では、「体の状況が精神に影響する」という定説が広がっています。いわゆる「つりばし効果」が正しいということです。
 つりばし効果は、つりばしで二人取り残されることで、恐怖のドキドキを恋愛のドキドキと錯覚する・・・という内容ですが、それが実は正しく、より正確に定義するなら、「体(心臓)がドキドキしているときは恋に落ちやすくなる」ということなんだそうです。

 アランさんは、本書にてとっくにそのことを書いていました。
 人はなぜイライラするのか? それは嫌なこと(ストレッサー)が周りに多いからでも、器が小さいからでも、心が狭いからでもなく、高血圧や動脈硬化、すなわち不摂生や老化によって「頭に血がのぼりやすくなるから」と書いていました。現代の「体の影響が心に出る」ということを、ずっと昔に、すでに書いていたわけですね。

 他にも、彼は「行動するべき。心はあとからついてくる」という感じの内容を、色んなパターンで伝えています。基本的には同じ内容なんですが、言ってしまえば「案ずるより産むが易し」ということでしょう。悩んだところでなんの得にもならない。行動することが大事だと言っていました。

 この主張は、本屋のビジネス書コーナーに溢れている自己啓発本とだいたい同じ内容です。むしろ、こちらは簡潔な文書で短く、そして色んなパターンを掲載していますが、自己啓発本は、ある特定のパターン(嫌な上司、できない部下、クレーム対応など・・・)をピックアップして長々と書いているものが多く、しかもその内容は、実は本ごとに大差がありません。

 上記の「読んで満足感を得る」という点、そして実際かなり自己啓発できる点、そして何より「哲学書」を一冊読んだという自信がつきますし、いいあらわせぬ高揚感も得られます。
 決してこの本に洗脳されたというわけじゃありませんが、仮に、自己啓発本をいくつも読むようであれば、千円の本を何冊も買うよりは、こっちの本を一冊買った方が非常に経済的だとは思いますね。

【総括】
 哲学書ということで、もはやカテゴリを「小説」ではなく「読み物」にした方がいいんじゃないかと悩みはじめることしきりですが(もう変更してるかな?)、非常に有益な経験になったと思います。

 ひとつひとつの項目が短いので、短編集が好きな人や、哲学者の名言集などが好きな人にもオススメですね。そして当然のことながら、エンターテインメントしている、物語性のある小説が好きな人には、まったく関係ない読み物だと言えるでしょう。

 でも、最近イライラする、という人は読んでも損はないかもしれません。基本的にイライラを止めること、自分の精神をコントロールすることが幸せに繋がる、というのがアランさんの考えのようなので、そのための方法、というか意識の変え方とかは、けっこう書いてあった印象です。心の平穏を保つという。
 自分はあまりイライラしないので、その辺に関しては役に立ったわけではなく、「そうそう」と同意する感じで読んでいました(苦笑)。
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