寄り道ブログ
寄り道な人生をしています。読んだ小説や、見た映画・アニメの感想などを投稿していきます。
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ハヤカワ文庫 夏への扉 感想
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 SF小説の中では名の知れた作品のひとつでしょう。
 SFの定義として、設定がしっかりしていること以外に、世界がSF的ギミックによって大きな影響を受けていること、が大事だと思います。もちろん小さなSF要素を盛り込んだものもありますし、それを否定するつもりはありませんが、SF要素によって世界が大きな影響を受けていて、なおかつそれをしっかり描けていると「ああ、ハードなSFだなぁ」と思うのです。そして、その要素が強いと、普段SFを読まない人はキツいかと思われます。
 以前感想を書いた「一九八四年」も世界が現実とは大きく違いましたが、この「夏への扉」もコールドスリープの技術がある世界で、保険やら会社やらの描写が詳細かつリアルです。

 おおまかなあらすじは、発明家であまり狡知ではない主人公が恋人や友人に騙され、愛猫と一緒にコールドスリープして未来へ行く、という話です。主人公がどういった流れで騙され、未来に行きたいと思うのか。愛猫との関係。未来に行くにあたって注意すべきこと。未来に行ったことで元恋人や元友人はどうなったか。
 あらすじだけ見るとただ未来へ行くだけのように思いますが、それを驚くほど細かく、リアルに描写しているのがこの作品の特徴ではないでしょうか。私もそれほど多くのSF作品を読んだわけじゃありませんが、未来へのタイムスリップやコールドスリープものを書こうとしている人や、そういった作品群が好きでこれを読んでない人には間違いなくオススメできる本となってます。

 夏への扉そのものは話の根幹に深く関わってきませんが、冒頭とラストに出てくる夏への扉で、SFなのにノスタルジックに感じられるものになっています。私の読み込みが充分ならば、そういう意味合いというか演出の意図で、夏への扉というものを組み込んだのでは、と思います。

 というわけで夏への扉の感想でした。

 コールドスリープ。実現したとしても色々と問題ありそうです。社会的にも、人間関係的にも。
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