寄り道ブログ
寄り道な人生をしています。読んだ小説や、見た映画・アニメの感想などを投稿していきます。
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TVアニメ プリパラ #27 「あけおめでかしこま!」 感想
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 もうGWというのに正月の時期の感想というのが遅延にも程がありますが、そこはご愛嬌(どの口が言う)。ギャグのキレ、情報開示の手際の良さなど、プリパラらしさというのもそうですが、「いいアニメ」の教科書みたいにうまくできた内容でした。サブキャラ総登場の理由付けも見事でしたし、新年になってみんなに改めて思い出してもらう意図も見事にハマッていましたね。

【あらすじ】
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新年早々風邪を引いてしまったらぁらちゃん。みんながお見舞いに来たりしたお陰もあって(?)、風邪は治ったものの、今度はのんちゃんが風邪を引いてしまいます。のんちゃんの風邪を治すため、ファルルちゃんのサインをもらいにいくらぁらちゃん一行。そこでファルルちゃんの超人的なスキルやプリズムボイス、ボーカルドールについてちょっぴり触れていきます。そして、のんちゃんのためにもライブをやって元気づけるソラミスマイルですが、のんちゃんは妥当らぁらを掲げる野望に満ち溢れた少女でした。彼女にプリチケが届く日は、いったいいつになるのでしょうかね。

【今年の初笑い】
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年明けにはバラエティ番組が多く放送されますが、やはり「初笑い」を意識しているのか、今回は今までにもないくらいギャグ満載で、しかしそれが実に小気味いい。しかも小説などでは表現しにくいような、「アニメならでは」のギャグが満載でした。アバンの「あけましておめでとうございます」→「ぷり」→「ウサー」→「がしょ~ん」なんて、基本的に意味不明なのに面白いというのは、森脇監督のセンスの賜物でしょう。森脇さんは「ごめんねごめんねー」など、案外ベタでわかりやすい芸人のギャグを好んでいる節がありますし、けっこうコント番組などを見てそうで、それがギャグの「間」や「勢い」に繋がってそうです。

もちろん、本作は脚本さんや絵コンテさんにギャグができる人が多いようなので、その人たちの活躍もあるでしょうけどね。その元締めがギャグ大好き&ギャグ得意の森脇さんなのが絶妙なのでしょう。本来バラバラな個性を発揮しそうな人たちが、一丸となって同じ方向性のギャグでまとまっている感じがします。プリパラという作品が、それだけ幅の広い表現を許すことのできる作品性といえばそうなのかもしれません。

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めが兄ぃのくねくねガイドや、そこからのクマ復活→「冬眠は?」→「冬眠なんて熊のやることクマ」の、なんだか意味不明なやりとりなのに面白いというのはすごくズルいです。事前にクマが冬眠しているシーンがあったからこそのやりとりでもありますし、そもそも「冬眠は?」の質問は、そういう意味ではちょっとメタ的な質問だったようにも思えます。この理屈ではわからない笑いの感覚というのはすごく新鮮で、なおかつ見ていて楽しいですね。本作はもともとこういった要素は多めでしたが、今回は確実に「多い」と断言できる内容で、屈指のギャグ回と称しても問題ないでしょう。そふぃ親衛隊解散回などに通じる面白さがありました。

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日常パートが始まっても笑いの嵐は健在。らぁらちゃんが風邪を引いた展開に進みますが、某テロリストのような防寒具を被ってやってきたそふぃさんや、グラッチェグラッチェなグロちゃん、お年レッドフラッシュを大人しく受け取るのんちゃん、部屋から這い出るらぁらちゃんなど、そのシーン一つ一つが楽しく、いつ、どこを見ても面白いと言える内容でした。それでいて、さりげなく「その後のらぁらママと校長」を描いたりと描写の積み重ねにも余年がなく、そういうところはしっかり計算しつくされているのを感じます。

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お見舞いの品にも強烈な個性という名のギャグが含まれていましたし(高高度から落としたような六法全書の音)、それを見るらぁらちゃんの微妙な表情もマル。六法全書はその後にそふぃさんの枕になってしまったり、因果応報(?)的な仕打ちもよかった。ドレパがやってきてからはさらに拍車がかかり、らぁらちゃんの体を拭いてあげようとするレオナちゃんと慌てる周囲や、「かしこまを取られそう?」→「かしこマックス!」の流れなども面白い。らぁらちゃんは真面目に悩んでいるはずなのに、その悩み自体がちょっと面白いですし、相談に答えている周囲も面白いから、もう面白くしかならないですよねこれ。

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個人的に最笑いポイントは、風邪が全快した後、かしこまをここぞとばかりに色んなポーズで連発するらぁらちゃんの、最後の画面下からカメラに映ってくる「かしこまぁ~!」がイイ。ドヤっている声色が実に素晴らしく、茜屋さん自身、めちゃくちゃ楽しんで演じていたように思えてきます。

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ストーリーを無視してお笑いポイントに注目していくと、この後のんちゃんのためにサインをもらうため、ファルル邸を探し出します。親衛隊の力を借りるのはいいとして、ここにちゃんこちゃんがいたのは、明らかにファルルちゃんと一人二役を演じる前振りに見えて仕方ありませんでしたね。実際そのとおりでしたが、コピーロボット・ファルルちゃんが色んなキャラクターの口癖を真似していく中、「ちゃんこ!」だけ本物レベルのクオリティだったのがわかっていても面白い。ちょっとメタ的で卑怯な笑いでしたけども(苦笑)。「グロッ」のとき、仮面ライダーの変身ポーズみたいな動きをしていたのは、なんだったのだろうか・・・。

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かしこまを取られる恐怖からか、やたらと画面の隅っこなどでかしこまを連発するらぁらちゃんも面白くて可愛いですし、こういう表現はアニメや映像ならでは、という感じがしますね。小説やマンガでもできなくはないでしょうけど、「声が小さく聞こえる」からこそ面白いというものもありますし、プリティーリズムで多く見受けられた「ガヤ」の面白さに通じるところもあります。声優さんたちの自由な表現が笑いを生んでいるというか。

【シンプルなストーリー】
物語はシンプルであるべきとは思っていますが、今回はギャグ多めなこともあって、ことさらいつもよりシンプルさが目立ちました。何せ風邪引いた→伝染った→サインもらいにいく、という程度のことでしかありませんでしたからね。

しかし、よく練られているなぁと感じられるのは、その流れに無理がないこと、そしてギャグを成立させるために「風邪でかしこまを取られる悪夢を見た」という要素があったり、「サインをもらいにいく相手がファルルちゃん」だったりと、面白くさせるためのストーリーが用意されているのも巧みです。一見ふざけた理由に見えなくもないですが、小学生のらぁらちゃんだったらそういう悪夢もアリですし(特にアイドルですからね)、ファルルちゃんのキャラ描写も兼ねたギャグシーンは、実はふざけているように見えてとても真面目で計算されたもののようにも見えます。

今まで謎だったファルルちゃんの実態が徐々に明らかになっていきますが、そこで「プリズムボイス」や「ボーカルドール」について触れていきます。この単語について広場でクマから説明を受けていたシーンは、この話の計算高い部分が露骨に出てしまったところを言っていいでしょう。コントや漫才にも素晴らしい台本が必要ですし(リズムネタは除く)、お笑いはセンスも必要ですが巧みな計算も大事だとわたしは思いますね。

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最後、のんちゃんが強者のような堂々たる打倒ソラミスマイル宣言をしますが、ここがかなり意味深すぎて、しかし尺的にもう新キャラ・新CG・新ライブが期待できないことを考えると、新シリーズでのデビューかな、なんて思いますが、それにしてはかなり気の遠い伏線でした。本来のんちゃんの宣言は必要ないようにも思えますが、なおちゃんが現在ちゅうぶらりんな状態のことを考えると、新シリーズへの伏線を今のうちから用意している、と考えるしかなさそうです。そうでないと筋の通らない、ちょっと違和感のあるシーンでもありましたからね。

【注目単語・プリズムボイスとボーカルドール】
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ボーカルドールという単語自体は、第一話のファルルちゃんの台詞のところに(ボーカルドール)なんてなっていましたが(ずっとボーカドールと思っていた・・・)、作中で単語として出てくるのはこれが初めてでしょうか。あれ、ハロウィンで邂逅したときに、もう出ていたかな? でも、よくよく考えると第一話の台詞で(ボーカルドール)という表示になっていたのは、ちょっと不気味なところがありますよね。普通なら名前である(ファルル)と表示されるはずで、その名前を隠すための処置だったと言えなくもないですが、まるで(モブ)や(神アイドル)と表示されるような、字幕のクレバーさを感じます。

「プリズムボイス」も、一話時点で登場はしていましたし、プリティーリズムからのファンなら「プリズム・・・?」と興味を惹かれるところではありますが、他のシリーズのプリズムなにがしとは違って、プリパラはプリズムボイスをかなりもったいぶって登場させ、なおかつあまり重要っぽく扱っていないのは意外でした。扱え、というわけじゃあないですが、逆にこういう軽い扱いを受けるのも新鮮で面白いです。

プリズムボイスは人の心に届く素晴らしい声でありながら、まぁまぁの頻度で持ち主がいるというのも、伝説的存在なのに面白いバランスでした。いわゆるリアルのアイドルというのも、そこそこ数はいるけど類まれな声・パフォーマンス・容姿などを持ちあわせていますし、それに近い扱いと言えるでしょうね。あまり希少さを出してしまうと「み~んなアイドル」のキャッチフレーズに偽りありになってしまいますし、「多くの人が持っているが、開花させられるのは極めて少数」という位置づけの方が、見ている女児たちも感情移入や共感をしやすいかもしれません。ただ、だとすると「伝説の~」という煽りがちょっと大げさだと言わざるを得ませんが(苦笑)。最近でらぁらちゃんとファルルちゃんくらいというのは、(約)一年に二人程度のようですし、伝説かどうかは別として、希少であることには違いないですね。

【新OPと新ED】
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新年に入り、3クール目にも入ったのでOPとEDも一新。OPは曲のカッコよさもあってクライマックス感バリバリで、作曲の方もクライマックスをかなり意識されたということを聞きました。ドレッシングパフェにもチームサイリウムが来たり、色んなキャラクターが登場したり、プリチケの舞うところで元気に歌うらぁらちゃんが印象的ですが、特に好きなのは、二人のらぁらちゃんが向き合ったバックでCGライブの映像が流れているところです。

今までのおさらいと言ってしまえばそれまでなんですが、らぁらちゃんの成長を振り返るところでもありますし、現実世界らぁらちゃんとプリパラらぁらちゃんが向き合っている、というのも、このシーンがグッとくる理由でしょう。まるでお互い、自分を見つめなおしているように見えなくもなかったですし、そんな二人の心中は、バックのライブみたいに今までの歩みを振り返っているのかな、なんて思うと、意味もなく感動しちゃいます。「プリパラを通じて」成長した、ということがよくあらわれた映像になっていました。

さらに感動するカットと言えば、その後の静止画が連続するカット。1クール目OPでそふぃさんが色んなポーズを取っていたカットとまったく同じで、しかしそこでは、みれぃちゃんとシオンちゃんがセルフパロディのように同じポージングをしていました。1クール目のときは、そふぃさんの孤独感があらわれたカットだと思っていましたが、他の二人がやってくれていることで、まるで仲間が増えたかのような表現になったのが素晴らしいです。使い回しと言ってしまえばそれまでですが、わざわざ使い回すには相応の理由があるはずで、それこそ、この「受け取り方の違い」がうまれるので、それを狙った表現だったということでしょう。実際その通りで、そふぃさんの孤独感がなくなり、支え合える仲間が増えた、ということが実感できるジーンとくるカットでした。

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エンディングは小室哲哉さんの作曲ということで、まずそっちに気が惹かれましたが、個人的には池畑さん作詞というところも大きなポイントでした。池畑さんと言えば、ADの「You May Dream」や「1000キュン」、DMFの「Dear My Future」や「Life is Just a Miracle」、RLの「I Wannabee myself!!」などで幾度と無くその作詞センスを味わってきましたが、今回でもそのセンスは健在。歌詞に乱舞するヘンテコな記号たちが面白いですが、メロディとのマッチ具合もすごいです。あ、でもこれに関しては、池畑さんは「詞先」で作ることが大事だという心情らしいですし、この曲もそうだとしたら、詞に合わせた曲を作った小室さんの手腕もさすがということでしょう。小室さんらしさはいつもより薄れていた感じがありますが、だからこそ小室ソングではない「プリパラソング」もしくは「Prizmmy☆ソング」として成り立っていたようにも思います。

左右の流れていくちびキャラたちがすごく可愛らしいですが、ここでいきなり新キャラのいろはちゃんをぶちこんできたり、情報開示の手順も見事です。ここでちょっとしたサプライズを起こしつつ、次回でそのキャラがすぐに登場するという手筈が完璧すぎますね。こういうことをうまく配置していくあたり、人の感情や、見ている視聴者の気持ちをよく理解していますよね。うまく手玉に取られている感があります。ちびキャラたちは可愛い上にかなりの人数がカバーされていましたが、はななちゃんや徳田さんがいながら、けっこうピックアップされた蘭たんがいなかったのが意外でした。人数的に数が合わなかったのかな、なんて思いますが、リナちゃんが入るスペースがあったくらいですし、出してあげてもよかったような・・・。登場キャラたちなら学園にいるとかで再登場フラグが残っているのに対し、蘭たんはハロウィン限定の特殊キャラで再登場もさせにくい、という事情があったりなかったりしそうです。

【総括】
ギャグ回としては申し分なく、プリパラの歴史に傷跡(?)を残す衝撃的な回だったと言わざるを得ません。しかし、ことストーリーについてはシンプルそのもの、むしろ「それほど進展した?」と思えるくらい些細な進行しかありませんでしたが、ファルルちゃんをフィーチャーしたりと、今後が「ファルル編」になっていく布石としては十分な働きでした。なくても成立しそうではありますが、こういう地味な前準備があってこそ、違和感なく新展開に導入していけるというもので、やはりここのスタッフさんたちは、ふざけているように見えて、実に頭の回る策士と言う他ありません。

いえ、むしろアニメを作る上ではそういうことは基本中の基本なのでしょうけど、それができていない、もしくは破綻している、もしくは破綻前提でやっているアニメの多いこと多いこと。ここまでやってこそ「面白いアニメ」だと言えると思っているわたしにとっては、そういう細かい気配りを軽視・無視しているアニメは怒りさえ湧くレベルです。その点、このシリーズについてはほとんど心配はしていないので、かなり安心感を持って見ることができています。これから始まっていくファルル編、その最初の第一弾がこういうギャグ回なのも、実にプリパラ「らしい」のではないでしょうか。

というわけで、プリパラ感想でした。

省略バージョンでお送りしましたが、個人的には情報量的にいつもと大差ないかな、なんて思ったり(自己弁護?)。とにかく、ひとまずは遅れている分を早く取り戻したいですね(白目)。


新シリーズのCDですが、意外と発売日が遠い・・・! いい曲なので早く聞きたいところなんですが、今回はなんでこんなに遅いんでしょうかね。ライブやら何やらで、そのあたりの発売がIris的に最適なのかな?


プリパラには一見して関係なさそうなソフトですが、実は開発が同じという共通点もあり、人気シリーズの最新作ということもあって、けっこうプレイしてみたいなぁと思ったり。モデルをやったりブティックの店長をやったりと、プリティーリズム的な要素も含まれているといれば含まれていますし、キャラのCGや動きはプリティーリズムを彷彿とさせることもありそうです。プリパラでマイキャラをオシャレにしていく際、自分のオシャレ力にはちょっと自信がなかったので、こういうソフトで女子力(?)が磨かれるなら、それもいいかなぁなんて。


今さら知ったことですが、どちらの雑誌にもプリパラの記事があるらしく、ちょっとチェックしてみたい気がします。プリパラ関連で出費することがないなぁなんて考えて色々探すと色々と出てきて、けっきょくけっこう出費しちゃいそうな今日このごろです。
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