寄り道ブログ
寄り道な人生をしています。読んだ小説や、見た映画・アニメの感想などを投稿していきます。
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TVアニメ Go!プリンセスプリキュア #05 「3人でGO!私たちプリンセスプリキュア!」 感想
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 強く、優しく、美しく!
 ついにチーム結成となったプリンセスプリキュア。きららちゃんの決意も見どころではありましたが、彼女の気持ちを変えたはるはるこそ、誰よりもプリンセスらしくプリキュアらしかったと言えるでしょう。

【あらすじ】
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きららちゃんを迎え入れてチームを組みたいはるはるですが、きららちゃんは相変わらず拒否の一点張り。しかも、ただ拒否するだけではなく、「その拒否の理由を体験してみる?」と、自分の生活をはるはるに体験させます。現代っ子らしい返しといえばそれまでですが、どこか知的で、具体性のある彼女らしい提案でした。はるはるは彼女の生活を追体験することで、どれだけ夢に向かって一直線で、どれだけハードかを実感し、「一緒に戦って欲しい」という気持ちは一応伝えるものの、「夢を追いかけて」と応援します。ある意味、はるはるは自分の夢(仲間になってほしい)を諦めて、きららちゃんの夢を応援する形を取っていたんですね。「誰かを応援する」というのは、わたしが展開するアイドル論やプリキュア論に通じるところがあります。

はるはるの言葉によって、きららちゃんの中に何らかの感情が芽生え始めます。自分が夢を追いかけている中、他のみんなは友達と青春を謳歌し、学校生活を送っていく・・・そのことに優越感とも疎外感とも言えない複雑な感情を抱いているきららちゃん。自分の夢が揺らいだわけじゃないでしょうけど、今までのスタンスに疑問を持ったような、違う世界への扉が開けそうなことに葛藤しているように見えました。新たなことへの挑戦は、いつ、どんなときも苦悩がつきまとうものです。それを乗り越えたときこそ、挑戦という強い気持ちと、その感情や行動に伴った見返りが得られるわけですね。

そんなときに、クローズが召喚したゼツボーグがあらわれます。同時刻、きららちゃんはオーディションの結果を告げられていて、直後に学園へと駆け出します。彼女はプリキュアになることを決意したのですね。モデルになるという夢は変わらないものの、それに優るとも劣らない、別の大切なものができたというきららちゃん。晴れて、彼女もめでたくプリンセスプリキュアの仲間入りになりました。

【チーム結成までの道のりについて】
チームに誘って拒否されるというのも珍しい展開でしたが、王道の展開にひねりを加えるという意味では、今まで見なかったわけでもありません。プリキュアに限らず他のアニメでも、部活の勧誘だ何だといって、こういう展開に持ってくることは珍しくないでしょう。そしてたいていの場合、主人公がしつこく誘って相手が根負けする、というのがよく見るパターンです。主人公の熱意などを表現するいい機会でもありますからね。

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しかし、本作では「なんで断るか理由を教えてあげる」と、むしろ拒否った側が積極的に、そして合理的に行動するという珍しいパターン。現実的といえば現実的ですし、そんな行動を取るきららちゃん「らしさ」も出ていてイイ展開でした。同時に彼女の夢や、拒否理由なども明確になり、はるはるが「仲間になってもらいたいけど、夢を応援する」と言うのも無理ありません。はるはるの熱意が感じられないというわけではないですが、「主人公が身を引く」という展開は上記の王道パターンとは外れていて、しかし「主人公らしさ」の表現が足りていないというわけではないのがうまいです。

すでにじゅうぶんひねりの利いた展開でしたが、このあたりからさらに本作らしさが出てきます。きららちゃんは夢のために日々邁進していて、そのことにはまったく淀みも陰りも滞りもないわけですが、何故か、彼女の中にはしこりのような感情が生まれます。同年代の生徒たちやはるはるを見ていて、その感情は大きくなっていったでしょうし、デザイナー・ボアンヌから合格をもらったとき、その謎の感情はハッキリしたものに変わりました。夢を追うことも大事ですが、それと同じくらい大事なものだって存在して、それは後から生まれることもある、ということです。

類似の展開としては、スマイルプリキュアで海外留学の話が出るれいかさんのエピソードを彷彿としますが(自分の夢と友達の板挟み)、あちらは「世間的に喜ばしい進路」とはいえけっこう「突然出てきた理由」だったのに対し、こちらは前回まるまる使って描いた「でっかい夢」なので、そちらを優先されて断られても仕方ありません。天秤にした場合、夢を優先されても納得してしまうくらいの理由付けがされているんですね。そういう目論見で前回と今回の内容を用意していたんだろうと思えるくらいです。「プリキュア活動を断るに足る理由」というか。

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はるはるがそこで言った言葉は、「誘うのは諦めるよ」ではなく、「仲間になって欲しいけど、応援する」というもので、これは似ているようで大きく違います。はるはるは決して諦めたわけじゃないですが、きららちゃん(友達)のことを優先したんですね。しかも、そんな彼女がくれたアドバイスがヒントとなって、きららちゃんはオーディションに合格しました。

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きららちゃんは自分の行動を省みるわけではないですが、そのことについて考えを巡らせました。二人の「夢」への接し方として、どちらが尊く、気高いかと考えたとき、どちらか一方が優れているというわけではないですが、はるはるのようなことをできる人はなかなかいないでしょう。先述したように、わたしもよくあるパターンとして「はるはるが粘り強く誘い続けてきららちゃんが根負けする」という展開を予想していたので、はるはるの行動は驚かされました。しかし、彼女らしくもありますし、また主人公らしくもあります。熱血タイプとは違うかもしれませんが、相手のことを考え、思いやりに満ちた行いは彼女の目指す「プリンセス」に相応しいものだったでしょう。結果、そのことがきららちゃんの気持ちを動かすことになりましたし、「急がば回れ」じゃないですが、無理に誘わないことこそ、きららちゃんが仲間入りしてくれる最短にして最善の道筋だったんですね。

【戦闘シーン、バンク等々】
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晴れてチームは結成できましたが、フローラ、マーメイドは先に変身してゼツボーグと戦っていたので、いわゆる「同時変身」や「チーム名乗り」みたいなものは次回へ持ち越しとなりました。このあたりも丁寧に手順を踏んでいる感じがありますね。普段なら、プリキュア名乗りと同様に、今回で即興のチーム名乗りをしてもよかったくらいですが、その一歩一歩を着実に描いていくのが非常に丁寧です。フローラとマーメイドの2トップがすでにかなり様になっているので、そこにトゥインクルが加わったバランスはどういう風になるのか興味深いですが、なんとなく彼女はフィニッシャーという感じになりそうな予感。何より浄化技が派手ですし、花、海と比べて星というのが、やっぱりスケールが大きくてイイ。飛んで行く花や泡に比べて、星が飛ぶと流れ星や彗星を連想して、威力(浄化力?)もなんとなく強そうな印象がありますからね。

今回の作画監督は、赤田さんと上野さんの二人体制だったようですが、戦闘パートからは上野さん、というくらい絵の感じがわかりやすく変化しましたね。でもそのお陰で終始高水準で保たれていたように見えますし、理数系ゼツボーグもなかなかおもしろい攻撃をしてきていました。召喚の素材(?)として生贄になった生徒が、セーラームーンに出てきた海野くんに似ていたのが面白い。同じ東映つながりですし、セーラームーンのアニバーサリーだったりクリスタルを放映したりと、何かとセーラームーンの話題には欠かない昨今ですから、ちょっと意識したデザインだったんじゃないかなと思ったり。マーブルドーナッツやフェアリードロップもそうでしたけど、セーラームーンネタを入れてきても不思議じゃないですからね。

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新メンバー加入の補正もあったかもしれませんが、二人が苦戦するゼツボーグを一人で追い詰めたり、フローラ・マーメイドが二人がかりなのに対し、トゥインクルが一人で同じくらいの働きを見せているのはやはり強そうに見えます(ゼツボーグをふっ飛ばし合うあたりなど)。夢の大きさや夢についての覚悟などは、トゥインクルが一番心得ているところかもしれませんし、二つの夢を叶える覚悟をした彼女は、やっぱり他の二人より頭ひとつ抜けているのかもしれません。

ゼツボーグを上から殴りつけるところは一話のフローラを彷彿としましたが、同じ上野さんですし、衝撃を表現する環状のエフェクトなどは、王道ながら迫力がありますね。こういうわかりやすくかっこいいのはドラゴンボールなどを作ってきた東映ならではの安定感があります。どうすればかっこいいか、迫力が出るかを熟知しているといいますか。

フィニッシュはトゥインクルのモードエレガントからのトゥインクルハミングでした。バンクシーンについては、やはりいまいちノリきれないというか、先述したばかりの「かっこよさ」や「可愛さ」を熟知した映像になっていないというところでしょうか。コンテや演出レベルでは把握できているのかもしれませんが、それをCGで再現するのに四苦八苦しているように伺えます。もしくはすぐに新バンクに移行するから、これらのバンクはちょっとした小手調べというか新人研修というか実験というか、そういう程度のクオリティをもともと想定していたのかもしれませんけどね。

東映はわかりやすい王道を把握はしていても、納期やマンパワーの振り分けは非常に無茶なスケジューリングでゴリ押すときがありますし、セラクリを除いてもドラゴンボール映画など忙しさは変わっていないはずで、そういうときはありあわせでなんとかしようという根性もありますから、手を抜くときはおもいっきり抜いてくるからこっちは気が抜けません(笑)。CGバンクは除くとしても、本作のように(今のところ)綺麗でかっこよく描いてくれているのは嬉しいですしね。監督(SD)の田中さんが演出家ということもあって、そういう事情もうまく考慮して内容を考えているように思えます。他のアニメを拝見しても、いいアニメーターがいい監督の条件かどうかは絶対ではありませんが、いい演出家はいい監督になることが多いように思うのは、わたしの気のせいではない気がしています。

【総括】
二転三転からのチーム結成には達成感がありましたが、それが王道じゃないパターンを踏んでいたのもひねりが利いていてグッドでした。散々断っておいて「プリキュアやる」という転身は、はるはるこそ歓迎しましたが、本来ならアロマのように「調子のいいやつめ!」という反応をしてもおかしくないですし、それをちゃんと描いていたのもマル。アロマは常識的な反応をするためちょっとキツイことを言いましたけど、パフュームだって大事なアイテムですし、神経質ならああいう反応もおかしくありません。これもまたプリキュアとしては珍しい現実的な描写でしたけど、そこをちゃんと描いた上で、アロマすら納得させる「モデルになるのと同じくらい大切な夢ができた」というきららちゃんの決意が、さらに強調されることになりました。

はるはるが「きららちゃんを諦めたわけじゃないけど応援する」と言ったのと同様、きららちゃんも「モデルを諦めたわけじゃないけど同じくらい大切なものができた」という決意をしました。こういう信念を本作でいうプリンセスらしさ、プリキュアらしさなのだと定義すると、はるはるはすでにそのことには無自覚にせよ気づいていて、だからこそ彼女が主人公なのだとわかります。夢のスケールのデカさや、それに挑む勇ましい姿なども大事でしょうけど、それだけではない「大切なものはいくつだろうと何だろうと諦めない」という精神こそ、本作のいうプリンセスらしさ、プリキュアらしさ、いや、「プリンセスプリキュアらしさ」なのかもしれません。

というわけで、プリンセスプリキュア感想でした。
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