寄り道ブログ
寄り道な人生をしています。読んだ小説や、見た映画・アニメの感想などを投稿していきます。
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映画 劇場版 仮面ライダードライブ サプライズ・フューチャー 感想
ドライブ映画

 公開されてしばらく経ちましたが、やっと見に行けたので感想でも。まだ未見の方はネタバレ注意です。
 久しぶりに見たライダー映画でした。実に・・・MEGAMAXか、みんなで宇宙キター!以来かな?

【あらすじ】
ニンニンジャーと同時上映だった今回の映画。この時期はいつもこういう形式ですし、だいたい両方楽しんでいる層が大半でしょう。わたしもそうですが、そんなに退屈な時間ではありませんでした。戦隊の方は尺が少ない分、短く簡潔にまとまった内容になりますから、スケールは小さいかもしれませんが、完成度はなかなかです。

そんなスパッと楽しいニンニンジャー後に始まったライダー本編。未来から来たダークドライブが不穏な動きを見せる中、進之介はいつものようにロイミュード退治。そんなときにあらわれた彼の息子を名乗る泊エイジが、「未来を変えるためにやってきた」と告げます。当然信用しない進之介ですが、彼のいう「ベルトさんの暴走」や「未来の状況」、「進之介の形見のネクタイ」、「不意に手にとったミルクキャンディ」などが信ぴょう性を帯びていたため、エイジを信用するようになります。

彼の知識とスキルを活かし、ベルトさんの暴走の原因である「悪い部分」を取り除こうとするも、ダークドライブに撃たれてエイジは死亡。マッハ、チェイサーと合流してダークドライブを倒すも、ダークドライブは未来の便利な無人ライダーだったと、再びあらわれたエイジが伝え、やすやすとダークドライブを復活させます。エイジはすでに未来で死亡していて、現代にやってきていた彼は未来のロイミュード108なのでした。

敵の目的は、現代にいる108と融合して「永遠のグローバルフリーズ」を起こすこと。そのためにひと芝居うち、進之介はすっかり騙されてしまって、ベルトさんの暴走を止めるためにシンゴウアックスでドライバーを破壊してしまいました。ベルトもなく、マッハも大ダメージを負って絶体絶命。さらに、108が改めて変身して有人となったダークドライブは強力で、チェイサー含め全員が全滅するほどの攻撃を撃ってきました。しかし、チェイサーはその攻撃を一身に受け止め、進之介にマッハドライバーを託します。

ベルトさんが冒頭で託していた封筒を頼りに、初代ドライブピット兼クリムの私物ガレージへとやってきた進之介。霧子もチェイスに進之介の生存を聞いていたので、彼の我慢できない性格を熟知していたからか、そこで奇跡的に再会。ドライブの戦闘データやこれまでの記録が詰められたバックアップキーを渡します。そのとき、その場所が重要であることを知っていたのか、ダークドライブがその場を攻撃してきます。

バックアップキーで超デッドヒートへと変身したドライブは、ダークドライブが生み出した未来のロイミュードを倒していき、108と廃墟(?)で対峙。エイジに化けていた108がこの時期を狙ったのは、最初こそ「クリムの暴走を止められるタイミングだったから」と言っていましたが、本当は落雷事故のタイミングを狙ってのことでした。落雷のエネルギーで現代の108を動かし、同化することで超進化ならぬ超絶進化を遂げ、「永遠のグローバルフリーズ」を起こすことが108の狙いでした。

超絶進化は成功し、パラドックスロイミュードとなった108は重加速空間で地球を覆います。シフトカーやシグナルバイクを持ったものだけが辛うじて動けていましたが、さらに完全停止まで行ってくるパラドックスロイミュード。いよいよ誰も手がつけられなくなっていきますが、ネクストライドロンのパワーがこもったシフトカーにより、なんとか進之介だけが動けるように。そして落雷パワーに気づき、トライドロンキーとダークドライブに使い捨てられたドライバーを天高く放り投げます。シフトカーたちもそれを援護し、落雷によってバックアップ・データのコピー&ペーストが完了。ベルトさんが復活し、さらにスペシャルシフトカーを使い、ドライブタイプスペシャルへと変身する進之介。これにより完全停止させるパラドックスと同等の力を手に入れ(あらゆる武器が使える能力も?)、同じ土俵で戦いますが、OPのサプライズドライブも流れ、展開は超クライマックス。

パラドックスを倒し、世界は平和に元通り。最後に残ったのは、どんなときでも正義を信じる心が勝利するのだということ、そして進之介は誰と結婚をするんだろうという謎だけでした。ベルトさんにはなんとなくわかっているようでしたけどね。


【映画限定要素】
映画といえば、やっぱり気になるのは限定のライダー、そして限定の敵の存在でしょう。そのために見に行く、という人もいるでしょうし、その楽しみ方を否定できないくらい、この要素が魅力的であることは熱烈なファンでなくてもわかります。特にドライブは、前作鎧武と違ってドライブ単体でのフォーム数がかなり多く、この映画でさらに2タイプの姿になるというのは、個人的には非常に好きな要素だったので、まさしく「そのために見に行く」という部分が大きかったです。・・・わたしは多人数ライダーより、いわゆる「七変化ライダー」の方が好きなのかもしれません。

 ●ダークドライブ●
ダークドライブ
まず、ドライブのフォームチェンジではないですが、一応ライダーということや映画限定要素ということで「ダークドライブ」の造形やアクションについて私的な感想をば。ポリゴンを意識したような造形、青白いラインなどが近未来感を連想させ、もっと言えばディズニー映画「ト○ン」を意識しているんじゃないかとすら思いますが、それはまぁだいたいの人間の「近未来観」というのが似通っているんだろうということで納得できますし、カッコよくて、なおかつ「ワルく」見える絶妙な按配でした。たすきがけタイヤも特有の模様になるだけでタイヤ感が減り、すごく全体のデザインにマッチしていましたし、むしろドライブ以上にタイヤが似合っていたかもしれませんね。まぁドライブもすでに馴染んでいて違和感はないんですが、同じたすきがけタイヤでも「ドライブとは別方向のカッコよさ」がありました。

アクションも、あのデザインは案外表面上だけで、動きやすいスーツになっているんだろうなぁと思うくらい軽快で荒々しく、長らく「無人」状態だったということを考えると、ターミネーター的な非情さを感じられる動きでした。ドライブのタイプスピードは、テレビ本編ではいきなりタイプトライドロンになることも増えてきて、スピードの状態は意外と見なくなってきましたが、そんなタイプスピードのスーツをおしゃかにするつもりなのではという勢いで傷めつけていくダークドライブには、スーツを顧みない苛烈さによって、より凶暴性や非情さが出ていたように思います。使っている武器はよく見えなかったのですが、鎧武の無双セイバーのように銃と剣が一体になっていたようで、その取り回しのカッコよさもそうですが、逆手持ちにしてメリケンサックのようにして殴る特徴的な動きもカッコ良かったです。スタイリッシュ系なのに豪快な感じや、パワー系のような振る舞いがギャップになっていましたね。細身なのに強い、というのもターミネーター的といえばそうかもしれません。・・・未来からやってきたということもそうですけど、けっこう意識していたのかな?

さらに驚いたのは「ワルっぽさ」という抽象的な雰囲気についてのことですが、やはりライダーというだけあって、未来では実は正義のために使われていたのか、タイプスペシャルに変身するときに幻影として登場した姿は、とても頼もしい存在に見えました。シチュエーションのお陰かもしれませんが、あれほど「ワル」く見えていたダークドライブがカッコよく、そして正義のヒーローのように見えたのは、やはりドライブ要素が入っていたり、どこかしらヒロイックなところがあって、それがシチュエーションのお陰もあって真の姿を見せてくれたのかもしれません。ダークドライブの操作や変身がエイジの素質やスキルによるものだとすれば、108が意のままにしていたのもエイジをコピーしたからですし、「ダークドライブ」なんて悪い名前ではありますが、エイジが使っていたと考えると、未来でもヒーローとして、市民を守るためにダークドライブは戦っていたのかもしれません。そう考えるだけで、怖かったダークドライブの印象が消えますし、そういう「本質」を知るだけで印象が変わるのも、ターミネーターっぽいかもしれませんね。

 ●超デッドヒート●
超デッドヒート
主人公ドライブの映画限定フォーム。トライドロンキーや、装着しているのがマッハドライバーだったことから、デザインが判明したときは色々と妄想が膨らみましたが、これはドライブドライバーを破壊して使えなくなる展開や、ベルトさんを復活させるためのトライドロンキーで変身するという、文字通りキーアイテムをうまく使ったフォームでした。ただ、「超」とつく割にはデッドヒートほどパワーがあるようには見えないですし、役割上緊急時のフォームなのでちょっと弱めの設定であることに不満はないのですが、それなら「超デッドヒート」ではなく、「エマージェンシー」とか、緊急や付け焼き刃みたいな意味のネーミングでもよかったのではないかと思いますね。それだけが残念です。名前と性質が一致していないというか。フォーム名から映画の展開が予想されないように、超デッドヒートなんて名前にしたのかな。

超デッドヒートのアクションについても、設定上強くないからそれほど活躍はしませんが、「緊急時のフォーム」という設定がそれを補ってあまりある魅力を発していますし、魔進チェイサーを改造したらしいスーツは禍々しさや、改造元の「不完全さ」があって弱くても非常に魅力的な姿でした。マッハドライバーなのでアクション時の音声はベルトさんではないマッハドライバーのハイテンションな音声になりますが、「シグナルバイク・シフトカー!」や、「デッドヒート!」という音声はもはや反射的に耳が喜ぶレベルで調教されちゃっていますし、必殺技フルスロットルをしてロイミュードを倒したときは、全身から炎(?)を出しながらライダーパンチをしたので、それだけでも超デッドヒートはじゅうぶん活躍したと自信を持って言えます。このときのワンシーンで・・・もっと言うならトラックを受け止めながら変身するシーンだけで、超デッドヒートのカッコよさはまさにフルスロットルでした。最近はキックがライダーの代名詞ということもあって、トドメの攻撃としてキックが主流でしたから、ちょっと日陰だったパンチに日があたっただけでも、超デッドヒートはしっかり役目を果たしたと思いますね(個人的すぎる感想)。

 ●ドライブタイプスペシャル●
タイプスペシャル
ドライブとダークドライブを合わせたようなデザインのタイプスペシャル。設定としては「パラドックスロイミュードと同等の力」を持つということでいいのでしょうけど、そのパラドックスの力が完全停止と武器複製(?)なので、同等の力を使って演出するのは容易です。しかし、完全停止は「完全停止されても動ける」という演出、武器はシンゴウアックスなどを使用するというだけなので、けっこう省エネ的な演出になってしまったなぁというのは、映画限定の、しかもクライマックスなフォームとしてはちょっと演出不足を否めませんでした。どうせなら、テレビ本編でのフォーミュラー登場時のような、「相手の想像を上回る」ような演出が欲しかったですね。逆にパラドックスすら動けない完全停止をやってのけるとか、ゴルドドライブのような「武器使用不能&略奪」すらやってのけるとか、デッドヒート登場時のような過剰なまでのパワーの演出が欲しかったです。落雷のパワーを受けていて、ボディカラーにもイエローが入っているので、雷撃のようなエフェクトや演出はもっと盛り込んでいてもよかったのではないでしょうか。

デザインも、最初に見たときはダークドライブに無理矢理ドライブ要素が混ざったようで、ちょっとミスマッチ感を感じていましたが、よくよく見ると黄色いラインが体の大半を染めていることもあって、ダークドライブらしさはけっこう薄れています。あくまで最強フォームをタイプトライドロンと定義すると、タイプスペシャルは映画限定の、そして特別な状況下での特別な能力を持ったフォームだと言えますし、そう考えると、正統派ではない挑戦的なデザインにも好感が持てます。むしろイレギュラーっぽさがスペシャル感を引き立てますね。

変身時もエイジの幻影と、まるで仮面ライダーWのように一緒に変身ポーズを取りましたが、このときのポーズも、最近よくやっている左腕を伸ばして振りかぶった右手でレバーを入れるやつではなく、両手で円を描くような初期~中期でちょっとやったポージングだったのがよかったです。後期バージョンも好きですが、この円を描くバージョンも最初に見たときから大好きで、これを進之介とエイジの親子二代でやってくれたのがよかったです。「わかってる」なぁと心の中でニヤニヤしていました(キモイ)。


【進之介の息子・泊エイジ】
未来を変えるためにやってきたという泊エイジ。しかしその正体は未来のロイミュード108でした。彼の名演は、本人をコピーするロイミュードならではでしたし、エイジと進之介が徐々に通じあっていくシーンが印象的だったからこそ、エイジがロイミュードだとわかったときは進之介の怒りが体に伝わってくるようでした。しかし、同時に彼が本物のエイジではなく、あくまで「コピーしたロイミュード」だったというのが救いでしたね。きっと本物のエイジは、ロイミュードが演じていたエイジのように正義感に溢れ、最後までロイミュードに抵抗したでしょうから。

ちょっと気になるのは、ロイミュード108が「永遠のグローバルフリーズ」を起こそうとする動機や、その方法についてです。言わば、未来は悪のクリム・スタインベルトによってロイミュードの大勝利時代。特にグローバルフリーズを起こさずとも人類はロイミュードの手に落ちていたように見えました。だからこそ、エイジの「未来を変えるためにやってきた」というのは道理に適っていましたが、そのエイジが108だとすると、ちょっと意味合いが違ってきます。エイジに化けていたときも、「ベルト(ドライブドライバー)を壊してはダメだ」と止めようとしたり、エイジとしてなら合理的でも、108としては不合理なことをやっているように見えてしまうのです。

理由として、例えば「より自分を信用させるようエイジらしく振る舞うため」に、108としての計画を止めるようなことを言っておいた方が無難だったということもあり得ます。近道のために遠回りするような感じというか、焦らずより確実な方を選んだというか。他にも理由としては挙げられますが、108はクリムの支配する「ロイミュードの時代」には反対だった可能性もありますね。自己顕示欲が強いというか、自分が「永遠のグローバルフリーズ」という手柄を立てたかったのかもしれません。未来と現代(108視点なら現代と過去)の自分が融合することで超絶進化する、というのはタイムロードが使えるロイミュードで、なおかつ進之介時代でまだ本体が生き残っている必要がありますし、それができる可能性があり、そしてそういう発想をしたのが108だった、という運命論的な考え方も可能ですね。状況と手段と思考が不運にも全て揃ってしまったという感じ。「永遠のグローバルフリーズ」に固執していたようにも見えたので、いわゆるクリムがやった「単なる支配」ではなく、「永遠のグローバルフリーズ」に、ロイミュードとしての宿願や、英雄として祀られるだけの栄誉のような考え方があったのかもしれません。生みの親蛮野によるプログラミングかもしれませんが、ロイミュードは「グローバルフリーズ」にこれ以上ない執着を見せ、そしてそれを遂行することに喜びを感じるようになっているのかも。

一番あり得ないパターンとして、実は未来はライダーが大勝利していて、ロイミュードに支配された世界なんて存在しない、ということもあり得ますよね。進之介を口車に乗せるために、そういう空想を映像含めてでっちあげた可能性もありますが、108がネタ明かしをする際に、「ほとんど真実でちょっとだけ嘘」と言っていましたから、それはまずあり得ないでしょう。彼のこのときの発言をよく聞いて吟味すれば、108の動機や行動なんかも論理的になるのでしょうけど、なにぶん1回見ただけなので、「ちょっとの嘘」について失念しちゃいました。「ダークドライブが敵」ということと、「自分がエイジ本人」という部分だけが嘘だった、かな?


【特別ゲストと警察の働き】
警察ネタといえばこの方、といっても過言ではないくらい、ドライブのテーマや設定を知ってまっさきに思いついたのは柳沢慎吾さんの存在ですが、まさかここにきて、「主役は遅れてやってくる」と言わんばかりに威風堂々とした出演でした。普段の柳沢さんのようなはっちゃけた雰囲気はなく、むしろ頭が固くとても苛立たしい目の上のタンコブのような役どころでしたが、それすら演じてしまう柳沢さんの名演が光りましたね。むしろ彼は本来芸人ではなく俳優とのことなので(わたしも初めて知りましたが(笑))、演技はうまくて当然でしょう。作中でゲンさんが「レインボーブリッジ~」という有名なセリフをパロった発言を満足そうにしていましたが、そのことも考えると、彼の「古葉」という役名は「踊る~」で似たような役どころの室井さんを演じていた「柳葉」さんとかけてあるのかな、なんて荒唐無稽な邪推をしちゃいましたが、これも警察ネタとしては鉄板な感じがありますよね。どうせなら、もっと関係の近い相棒とも、もうちょっと絡めてくれてもよかったのにと思いますが。

エイジのいうとおり、最初のロイミュード退治の際の大爆発でドライブに罪が着せられ、古葉さんが指揮する捜査本部もドライブの確保を最優先としていましたが、霧子の真剣な訴えと、ダークドライブの存在などによって考えを転換。このときの霧子の熱演もさることながら、「えらい判断ミスをしてしまった」という感じで戸惑う柳沢さんの演技、鶴太郎さんの普段の様子から一変した「古葉ァ!」という怒声が、この人達を脇役ながら光らせていましたし、その後のドライブ援護のためにかけつけたパトカーのシーンにはつい目頭が熱くなってしまいました。エイジ(108)が撃たれたシーン、タイプスペシャルに変身するシーン、進之介が初代ドライブピットにやってきたシーン等に並んで、本作で目頭が熱くなるシーンでした。

さすがに警察無線ネタはありませんでしたが、あの名言も最後には言ってくれたので、流れは無視してましたがいいゲスト出演でした。それに、笑い成分ならドランクドラゴンの塚地さんや、キングオブコメディの高橋さんなんかも何気に出演していて、まったく知らなかった分、まさにサプライズなゲスト出演で驚かされました。塚地さんの芸人らしい喋りには特に笑わせられました。数少ない笑いが出るポイントでしたね。

話を警察に戻して・・・霧子やゲンパチはいつものようなモブとしての役割も果たしていましたし、課長もしめるところはしめてくれました。りんなさんも特有の騒がしさを見せるシーンがありましたから、特状課で今回一番影が薄かったのは究ちゃんだったかもしれません。いつものように調査・分析する必要のない、アクション多めの展開でしたからね。「そうか!○○ということだね!」みたいな、状況を理解させる役どころがあってもよかったように思いますが、それすら入れられないほど尺としてはギリギリだった感もありますから、仕方ありません。その分、究ちゃんはテレビ本編ではかなり出番が多い方だと思いますし、どんな展開でも必要な事情通のキャラクターですからね。今回ばかりはちょっと出番は控えめということにしておきましょう(オイ


【チェイサー、マッハ、そしてライドクロッサー】
タイトルには入れていませんが、ライドブースターの存在も忘れてはいけません。これらの「デカモノ」系は、ドライブにはちょっと不釣り合いで、財団Bの大きな玩具を売りたいという策略が見え隠れしますが、作中でうまく扱えていないこともあって、なかなかいい印象がありません。ライドブースターも最近では敵に操られたり、ライドクロッサーなんかは影も形も登場しなかったりして、この映画で存在を思い出したくらいです。これらが登場した部分もかなり局所的で、まぁもともと敵が大きいとか空を飛んでいるとか局所的な場面でしか活躍できないので、そういう意味ではうまく取り入れたなぁと感心すべきところかもしれません。

チェイサー、マッハの出番は実に上々というかバランスがよく、チェイサーは進之介をかばってマッハドライバーを託すなど超オイシイ役どころ。マッハに関しては、個人的には大好きなんですが不遇な扱いが多く、この映画でもどんな不遇な扱いになってしまうのかと心配していましたが、未来から来たロイミュードと戦って撃破したり、ドライブとも共闘&ダブルライダーキックでダークドライブにトドメを差す、パラドックスロイミュードの重加速能力から進之介を助け出すために最後になって戦線復帰するなど、フォームこそデッドヒートが上限ですが、もはやマッハがカッコよく活躍しているだけで嬉しくなりますね。

サブライダーは映画の主旨的にちょっと控えめな出番になりそうという懸念もあったので、ほどよく、いえ、むしろかなり優遇されたような、ちゃんと活躍していたのがよかったです。二人でもなく、三人が三人、ちゃんとライダーしてたのがいいですね。ライダーとしては奇妙な人数バランスですが、進之介が今回は不自由な動きを課せられることが多く、そんな彼を二人がフォローするような働きをしていたのが特に印象的でしたね。テレビ本編の初期や中期では絶対に見られない、後期だからこそ見れたチームワークと言えるでしょう。


【総括】
最後に「エイジの母親は誰か」という謎が残りましたが、これはまぁ映画を見た人は、いえ、見ていない人でもなんとなく想像がつくんじゃないでしょうか。仮面ライダーWやキョウリュウジャーでカップルを成立させてきた三条さん脚本の番組ですし、それほどひねった構成はしないでしょうから、きっと順当に霧○が母親になるんだろうと思いますけどね。逆にいうと、テレビ本編でチェイスからの矢印が伸びているっぽいので、そのあたりがどうなっていくか気になりますが。霧子的には、チェイスはあくまで「命の恩人」であり「大切な人」ではあるけれど、そこに恋愛感情はなさそうですから、いわゆる「王道」なカップリングで最終的には決着しそうな予感がしています。

というわけで、劇場版仮面ライダードライブ感想でした。

これまでほぼ絶賛な感じになってしまったので、中和するためじゃないですが、最後に気になったところをいくつか。まず、「歴史が狂う」というドライブそのもののテーマには沿った内容でしたけど、時を股にかけた戦いだったわりには、未来からやってくる一方で、しかも近所でだいたい決着がついてしまったので、案外スケールがこじんまりとしてしまった感があります。「未来が変わってしまう」恐怖を、記録映像だけでなく、もっと実感として与えて欲しかったですね。そして、タイプスペシャルへの流れもちょっと唐突で、特にスペシャルのシフトカーが進之介の手に渡るまでの過程は、トライドロンキーに比べると急というか唐突というかギリギリすぎて、尺の短さが響いてそうでした。究ちゃんの出番の少なさもそうですが、ところどころカットされたような唐突さを感じたので、もしかすると本来はもう少し長く作っていて、やむなく今回のような形になってしまったのかなぁと(むしろ映画製作では普通のことでしょうけど、可能ならばディレクターズカット版なんてのも見てみたいですね)。

加えて気になるところは、他の人の感想でもよく挙がっていますが、「アイドル花咲未来」の存在です。ダークドライブ襲来時にすでにモニター等で登場していて、ドライブと写真撮影の仕事をするために登場しましたが、終始空気が読めてない感じの言動や行動にはイライラさせられました。しかし、最後にドライブと写真撮影の仕事をしているときは、一件落着していることもあって微笑ましいシーンでしたし、警察の人間じゃないので状況がよくわからないのも道理といえば道理です。いわゆるデジモン映画「ぼくらのウォーゲーム」でいう、デジモンの襲撃に気づいていない一般人というか、彼女は「部外者の代表」であり、「平和の象徴」だったのかもしれなせん。被害に遭う一般人なども今回はほとんど出なかったため、いわゆる「視聴者目線」のキャラクターというと、実は花咲未来しかいなかったようですね。ライダー映画は、特に興味のないお父さんお母さんも子供に付き添って見ることがあるでしょうし、そういう意味では、「興味のない大人が唯一共感できる」立ち位置の人物だったのかもしれません。好きで見に行っている者としては、その感覚のギャップがすさまじいですが(笑)。

あ、あと(まだあるのか)、映画のPVやテレビなどでも、いわゆる「悪クリム」がちょくちょく意味深に出てきましたが、今回の映画でも「ロイミュードの首領として世界を支配したのはクリム」という未来の情報と、そのときの映像でしか姿が確認できなかったので、クリムは未だに謎な部分があるんですよね。「あの」最悪な未来が真実だとして、今回108が余計なことをしなかった場合(オイ)、順調にいくとベルトさんは暴走して、悪のクリムが人類を支配する、という未来を達成させてしまうのでしょう。「未来は不確定」という締め方をしていたので、ドライブでは「未来」の定義は「不安定」なもので、現代で行動を起こせば変えることができる、という認識なのでしょうが、しかし「未来は絶対」という考え方もあり、仮にそうだった場合、現代で何をどうしようと、108がどういうことを起こそうと、「悪クリムが人類を支配する」未来はやってくるのかもしれません。テレビ本編では蛮野博士の狂人っぷりが際立っていますが、ベルトさんもベルトさんで、クリムの「善の心」だけがベルトに宿った状態で、その本性は蛮野のような人という可能性も捨て切れませんし、今回の映画はテレビ本編ともかなりリンクさせるっぽいので(もともとドライブがその傾向強し?)、ちょこちょこと登場しつつあるクリムの正体などにも注目ですね。クリムについては単なる映画宣伝のためのコラボなんかではなく、がっつり本筋に関わってくる内容になりそうです。



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(電子音声)「ダイカイガン!オメガドライブ!」
ゴースト
【補足・仮面ライダーゴースト】
そうそう、映画限定の要素といえば、彼も忘れてはいけません。映画限定フォームを見に行く楽しみがライダー映画にあるのなら、ちょっと先行して登場していち早く活躍を拝める「次回作ライダー」の登場も、醍醐味のひとつといえばひとつでしょう。ゲスト出演など以上に無理矢理ねじ込まれることが多く、自分が見た中ではMEGAMAXの最後でチラ見せされたメテオはストーリー的にもうまく入れられていましたが(2号ライダーだからかな)、今回のゴーストは、まったく前後関係がつながっておらず、しかも目的から何からまったく合理性のカケラもありませんでした。

まぁ新ライダー顔見せなんてその程度でいいのでしょうけど、それだとあまりにも不可解なので、なんとかしてストーリー的辻褄合わせを考えてみると、ラストで「未来は不安定」だと言っていたベルトさんの言葉を拡大解釈して、ゴーストが登場したあのとき、非常に未来・・・というか世界が不安定になっていて、「ゴースト世界」とつながってしまうような、タイムロードならぬディメンションロードみたいなものができる可能性があったのかもしれません。未来が不安定な状態だったがゆえに、ゴーストが出てきたあの瞬間は、もはやディケイド次元といっても過言ではないくらい、世界が「可能性」で満ちていた、というのはどうでしょう。多少メタ的なことすら起こりえるという意味での「可能性」ですが(笑)。

さて、登場の経緯はこのように適当に解釈・納得しておくとして、肝心の活躍ですが、ベルト音声をひと通り流してくれて、必殺技の過程まで見せてくれました。音声は非常にやかましく、最初のセリフ等はあまり聞き取れませんでしたが、上記の「ダイカイガン!」や「オメガドライブ!」はよく聞こえました。やかましさはウィザードライバーを思い出しますが、おそらく声も同じ人なんじゃないかと思うようなセンスと声質の近さ。ウィザードのマントに対してゴーストのフード、両者とも重たい設定と、何やら類似した点は多く見受けられます。それが不安といえば不安なのですが・・・それと、フードというよりは、ゴースト的には「外套」とでも呼んだ方が雰囲気いいかもしれません。変身プロセスの絵コンテがどこかで公開(流出?)していましたが、それによると外套が飛んでくるようですし、見た人にもよりますが、わたしはまっさきにハリーポッターのディメンターを想像しましたね。アレも吸魂鬼というものの幽霊っぽい外見をしてましたし。

変身シーンは俳優さんが登場しないことからもテレビ本編に持ち越しとなりましたが、ブリッジのように上半身をのけぞって攻撃をかわしたり、ふわっと宙を浮いたり、いきなり背後からあやしい手つきで登場したりと、「幽霊っぽさ」を意識したアクションは斬新です。ウィザードのマーシャルアーツ同様、それがどれだけ続くかわかりませんが、酔拳っぽい動きをさせれば積極的なアクションも可能かもしれませんね。あとは戦闘コンテや演出の双肩に、「ゴーストらしさ」が出せるかどうかがかかっているかもしれません。従来の戦闘では、けっきょくいつものライダーになってしまいますからね。ホラー的演出を戦闘に練り込む技術が要求されるでしょう。

ニュートンへのフォームチェンジもしてくれましたが、青いフードはダウンみたいな素材になっていて、両手に丸い地球っぽいものをはめて、地動説あたりが重力能力(万有引力?)にアレンジされているのかもしれませんが、どちらかというと学者というよりボクサーっぽいデザインになっていました。偉人の名前を能力に変換し、その能力に合ったデザインが成されているのでしょう。最初はどういう原理かわかりにくい能力でしたが、赤と青のエフェクトで、なんとなく何をしているかわかりましたし、引き寄せられるトラックと吹っ飛ぶロイミュードのなす術がない感じが可哀想でした。やる気のなさそうなゴーストの動きもコミカルですが、そんな動きであれだけのことをやってのける、というところもニュートン能力の凄さが出ていましたね。

ゴーストドライバーは、デザインを見たときはシンプル+怖いという印象でしたが、ドライバーそのものが光ったりするので、そうなるとすごく映えるんだなぁと実感。実際のオモチャであれがどれだけ再現されているか見ものです。アイコンというアイテムも眼球そのものなのでちょっとグロテスクですし、どの角度から見てもドライバーがこちらを見つめてくるようなデザインなので、そのあたり怖い&気持ち悪いですが、それだけ振り切っていると、ホラーに関してかなり手抜きなくやっているという好感にすら変わってきます。

ゴーストのマスクも、目が光るマスクはドライブ含め今まで何人もいましたが、「目以外が光る」というのが斬新で、そのシンプルな顔もまた違った印象に見えてきます。そう簡単に目は光らせない、「目」へのこだわりを感じますし、目以外が光ることで、逆に黒く塗りつぶされた目も映えるので、ニュートンの顔面じゃないですけど、色々と逆転の発想をしている感じが非常に挑戦的でワクワクしますね。ライダースーツ自体もタイツ部分があまりなく、どちらかというとギャバンやキカイダーのような「メタルヒーローチック」になっていますし、ゴースト以外のフォーム(ニュートンやムサシ)は顔が何らかの偉人を示すアイコン(記号)になっていながら、それでいてちゃんと顔に見えるというデザイン性の高さに感心します。オメガドライブ→お目がドライブ、みたいな言葉遊びっぽい音声も好きですね。

ゴーストは、ただでさえフォーム数の多いドライブすら真っ青なくらいフォーム数が多いとの噂で、いわゆるモジュールチェンジやタイヤコウカンみたいな「ちょっとした変化」がなく、アイコンごとに新しいフォームをデザインしているようなので、その能力や全体的な印象、顔面のアイコンやアクションなどに注目ですね。・・・ゴースト的アクションが予想以上に難しく、「戦わせやすいフォーム」ばかり使うということに陥りそうな気もしますが(苦笑)。例えば、現状ムサシとか鎧武っぽいアクションをさせておけばよさそうですからね。

ともあれ、ドライブのクライマックスも楽しみですが、ゴーストも今から色々と楽しみです。幽霊+ライダーでゴーストライダーや、デザインからデッドプールを思い出したのは、もはやこの界隈のファンとしては通過儀礼みたいなものでしょうか。
ゴーストライダー
デップー
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