寄り道ブログ
寄り道な人生をしています。読んだ小説や、見た映画・アニメの感想などを投稿していきます。
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アイドルタイムプリパラ 1クールを終えて・・・
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アイドルタイムプリパラも、早いもので1クールが過ぎました。プリパラの新たな挑戦に、否応なく色んな意見が界隈で飛び交っておりますが、わたしなりに現状の解説・考察・感想みたいなものを書いてみました。


-主人公・夢川ゆいを取り囲む逆境!!-
舞台をパパラ宿に移し、新シリーズの主人公・夢川ゆいちゃんが登場です。ジュリィからプリチケをもらい、映画でも先んじて登場しているなど事前の顔出しが多めで、らぁらちゃんの映画ラスト挨拶同様、アイドルタイムへの移行にかなり気を遣っているのが伝わってきました。

ゆいちゃんのプリチケ受領シーンは都合二回あったわけですが、アイドルタイム版にはジュリィが映っていなかったのも巧妙でした。本シリーズから見始めた子には「あれ誰?」になってしまいますし、旧ファンはジュリィのいるバージョンはすでに見ているわけですから、一般人視点でのジュリィの働きが見えるという二度おいしいシーンとなっていました。ジュリィが透明になっていたことで、よりジュリィの働きに「現実味」が出た気がします。プリチケが虚空から届く・・・という現象そのものは奇怪極まりないわけですが。

ゆいちゃんはいっつも妄想してしまう夢見系女子。「ゆめかわ」という口癖とゆめかわファッションを愛していますが、このゆめかわというジャンルが原宿あたりで実際にあると知ったときは驚きました。そしてそれを新主人公の個性として据えたアイディアが面白いです。ゆめかわ系というのが「病的なメルヘン」なんて呼ばれたりもするようで、実際のゆいちゃんを見ると「ああ・・・なるほど」と不思議ですが納得してしまいます。でもこの感想が誤解の可能性もあるので、実際の「ゆめかわ系」も少し見てみたいような・・・でもちょっと怖いような・・・。

ゆめかわという口癖は置いておくとして、「やる気!元気!寝起き!」という口癖の方は、あまり世間的(?)にウケていないように見えます。そもそもなぜこういう口癖にしたのか、とわたしは考えてみました。アイドルタイム(パパラ宿)ではダンプリという男版プリパラが主流で、そこには人気アイドルWITH(ウィズ)がいました。ウィズのショウゴはゆいちゃんの兄ですが、他にもアサヒ、コヨイというメンバーがいて、全員の名前が朝日、正午、今宵と一日のうちの時間帯を表現しています。ゆいちゃんはお米大好きでいっつもお米を食べていますし、小型携帯炊飯器のタッキーをいつも所持しています。その個性と寮生活という都合上、朝食シーンが気持ち多いように見受けられますし(思えばらぁらちゃんも朝食シーンがけっこうありました)、いつもユメっている→寝ているような彼女ですが、「夢見と起床」という相反する要素を常に抱えていることの表現かもしれません。月に明るい面と暗い面があるように、相反する要素は誰しもが何かしら持っているものですし、人間は矛盾を抱えて生きる動物です。ユメっていてちょっとフツーの人とは違う気がするゆいちゃんですが、ユメっぱなしではなくちゃんと「寝起き!」するあたり、実は常人と変わらない娘なのかもしれません。

しかし、さすがにユメっているゆいちゃんにとって「寝起き!」というのは、彼女のアイデンティティすら破壊しかねない要素に思えます。らぁらちゃんがトモダチ付き合いに疲れるとか、かしこまれなくなるとか、そういった致命的要素になりかねません。この「寝起き!」という口癖には、ゆいちゃんにとっての夢や憧れが、いつか砕かれてしまうということの示唆にも思えます。らぁらちゃんは口癖が「かしこま」だけだったのに対し(み~んなトモダチ云々はプリパラのフレーズですからね)、ゆいちゃんは「ゆめかわ」「寝起き!」で二種類の口癖があるのは、その二面性に何か意味があるように思えてなりません。でなければ、「寝起き!」という口癖の意味や意図が非常に不可解なんですよね。

もともとプリパラがなぜだか流行っていないパパラ宿にいる時点でゆいちゃんには逆境でしたが、そこにらぁらちゃんがやってきたことで、ひとつの光明が見えてきました。しかし、らぁらちゃんがずっといるとは限りませんし、アイドルタイムでの新キャラクターにのちゃんやみちるちゃんとはチームを組むかどうかもまだ不明です。そしてダンプリアイドルを兄に持ち、ババリア校長や地獄委員長という多すぎる敵に、夢を見続ける少女では明らかに太刀打ちできません。「夢を見る」というのは文字通り夢がありますが、逆に言うと現実を見ていません。らぁらちゃんという存在が今は助けてくれていますが、そしてそれは旧シリーズから新シリーズの移行の都合もあると思いますが・・・もしその援助がなくなったとき・・・今は二人で困難に立ち向かっていますが、ゆいちゃん一人でどうにかしないといけなくなったとき・・・そのときこそ、ゆいちゃんにとっての真の主人公デビューであり、真の「目覚め」となるかもしれません。

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「夢を見る」ことにポジティブな意味とネガティブな意味があるように、「寝起き!」というのも今のゆいちゃんとは相反する内容のように見えますが、「現実と戦う」というポジティブな意味もありそうな気がします。アイドルタイムプリパラは4クールないのでは、なんて噂もあり、その真偽は定かではありませんが、わたしとしてはかつて、プリティーリズムからプリパラへ移行するときに放送された「プリティーリズム・オールスターセレクション」を思い出しました。もしかするとアイドルタイムプリパラは、プリパラから次シリーズへ移行するための「オールスターセレクション」なのではないでしょうか。プリパラから別の作品に変わるわけではないとしても、パラ宿からパパラ宿へ舞台を移すための、主人公をゆいちゃんへ移行させるための、先輩たちが後輩へ大事なことを伝えていくための作品のように思えます。

もちろん、それだけに終始せず、本シリーズでも作品として放送している以上、エンタテインメントとして成立しなければなりません。そこがおろそかになるようなら、「オールスターセレクション」のように開き直っていた方が幾分マシですが、そんな本作がどのような点をエンタメとして、そしてメッセージやテーマとして提示しているか、見ていきましょう。


-パパラ宿の歩み-
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伏線としては、まずファララという存在が気になります。喋らないマスコットプニコンには賛否がわかれていますが、今まで動物名ほぼまんまだったクマやウサギと違い、半濁音が混ざることで「ちょっと違う」感が演出されていますし、卵から生まれるシーンがあったり、いわゆる既存のマネージャーとは一線を画す(線が多いという意味ではなく)存在であることが差別化されていて面白いです。ただのマスコットかと思いきや伏線になっていたり、ファララにガラス(?)越しに頬ずりする意味深なシーンなどが今後の興味を引いてくれます。直近のパラ宿崩壊回のテロップで、クマたちは長々としたフルネームがあったのに対し、プニコンがそのまま「プニコン」だったことも、出自が違うことを予感させます。クマたちは成してきた偉業や成果で名前が長くなっていく(と思われる)のに対して、プニコンたちはポケ〇ンのように鳴き声がそのまま名前になっているからかな。

旧キャラクターではらぁらちゃん以外にみれぃとそふぃさんがそれぞれ単独でやってきて、どちらも彼女たちの魅力がつまったいい内容を見せてくれました。旧シリーズでは終盤はキャラクターが大所帯になっていたこともあって、各キャラクターの描写は(メイン回でなければ)一言二言なんてこともありましたが、このようなゲスト出演方式であれば、そのキャラクター1人をメインに据えることができますし、そのキャラとゆいちゃんの絡みということで新鮮な化学反応を引き出すことができます。もちろんガァルマゲドン、トリコロールのようにチーム単位での出演でもいいでしょう。

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にのちゃんが主にドレシと絡み、いい後輩キャラのように定着し、次はみちるちゃんというところですが、そこでガァルマゲドンなのはなかなか絶妙かつ効果的な名采配ではないでしょうか。露骨なテコ入れに見えなくもないですが、ノンシュガーは先輩ポジションとしてはちょっと未熟感がありますし(まだまだ後輩的な立ち位置?)、トリコロールはパワーバランス的に強すぎてしまう気もしますし、本拠地がプリパリというのはメリットもありますが、こういうときは扱いにくいです。ガァルマゲドンの先輩としてのフィット感は不思議なくらいしっくりきています。先輩ですら弟子にしてしまえるのはガァルマゲドンの傍若無人なキャラクター性ゆえでしょうし、色んな苦難を乗り越え、ガァルマゲドン総括のときにも書いた「もう一人の主人公」らしさがそうさせているようにも感じました。強烈すぎる分、アイドルタイムのキャラクターたちを食いすぎてしまわないか心配ですが。

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1クールを終えたときのタイミングでは、グランプリが終わり、ファララが本格的に登場(?)といったところでしたが、旧キャラクターの扱いはうまい代わりに、本筋「アイドルタイム」のメインストリームが、ちょっと歪な進み方をしている印象があります。やっと校長の方面で進展がありましたが、毎話ちょーっとずつ進んでいても、遅々として進んでいない気がしています。1クールのうち、もうちょっと話のテンポを上げるというか、旧キャラの話をアイドルタイムにまわしていれば、アイドルタイムグランプリはもう少し早いタイミングでできたような気がしてなりません。しかし、そうなるとみれぃかそふぃかクマの出番がグランプリ後に回った可能性がありますし、それよりは実際の構成の方が良判断だったように思います。みれぃとクマ、もしくはみれぃとそふぃというように、二人くらいは同時に消化しても分量的には悪くなかった気がしますね。各キャラのファンの方には申し訳ないですが、やはりアイドルタイムグランプリまでの遅さ、にのちゃんの話のボリュームやバランスが悪かったのは、それらの部分を尊重してしまったからに思えてならなくて、「アイドルタイム」要素を大事にするならば、旧キャラなどについては、多少厳しくとも鬼にならなければいけない部分があると思います。

前述した「オールスターセレクション」のような先輩から後輩へのレッスンということや、旧キャラをバランスよく描いていくという手法に関しては正解なんですけど、こと「アイドルタイム」を大事にするという点では、それらのバランスを見直さなくてはいけなくなるから難しいです。わたしとしては、「アイドルタイム」の娘たちや、物語も大事にして欲しいですし、シリーズが次へ移行した時点である程度は覚悟していたので、多少旧キャラが割を食うことに関しては、致し方ないと納得できます。今の展開等は旧キャラファンが大満足すぎる内容だと思いますし、それは同時にアイドルタイム部分がちょっぴり冷遇されている気もします。パラ宿崩壊回のような回を何回かに一度やるだけでも、それらは解消できそうな気がしますがどうでしょう。そう何度もパラ宿を崩壊させていられないでしょうし、明らかな「はい旧キャラサービスね」とやられると冷めてしまいますが、それらの配分はまだまだ突き詰めていく余地がありそうです。


-苦難を乗り越える少女たち-
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同じプリパラの一年目ではみれぃのご家族が登場したり、そふぃさんを憧れの存在として要所要所で描いたりしていましたが、そういう小目標や小さなサプライズといったものが本作にはあまり感じられません。成長していく描写もいいのですが、薬ではなく毒・・・はやりすぎとしても、たまにはスパイスも必要です。個人的スパイスとしては「ちあ子回」が非常に満足いく内容でした。他にもちあ子回を絶賛している方が多々いるように見えて嬉しいのですが、このちあ子回にはプリパラでいう「トモダチ」や「友情」というテーマがあり、なおかつ「苦悩」なども描かれていたのがかなり好印象です。

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成長をするのはもちろん素晴らしいのですが、あまりに低いハードルだと、超えたところで成長と呼ぶには印象不足です。苦悩することで困難の大きさを実感させ、それを乗り越えたときに感動するのです。ちあ子の苦悩や葛藤は、そふぃさん勧誘を諦めそうになっても諦めなかったらぁらちゃんや、ニューミューとのチーム結成を蹴って鳥かごを出るそふぃさんに姿がダブりました。ゆいちゃんはそういう子じゃないからかもしれませんが、メインキャラクターを「悩ませる」ことは今はしないのかな・・・とちょっと心配になりましたね。空気が辛気臭くなるのも懸念事項ですが、それでこそ描ける成長というものもあります。にのちゃんについては、シオンや地獄委員長との絡みが非常に好みで、彼女のエピソードを見てみれば、ゆいちゃんやにのちゃんの立ち位置や方針がなんとなく見えてきます。ゆいちゃんは、ただそこにいる、ありのままの彼女が誰かの何かを刺激し、影響を与える娘ということですね。にのちゃんは努力家ですが、ゆいちゃんはいわゆる天才キャラのような味つけなのかもしれません。あえて彼女が苦難を乗り越え成長するとすれば、やはり兄との関係か、夢が破れたときになるでしょう。そのときこそ、彼女の真価と主人公性が問われるのではないでしょうか。

あと、アイドルタイムになってテーマが少し変わったからかもしれませんが、ゆいちゃんが誰かと「トモダチ」になるシーンがあまりないのも気になります。らぁらちゃんはトモダチ教といってもいいくらいトモダチを増やしたがり(オイ)で、それが原動力にもなっていましたし、早々と「一号ファン」という定番ネタも消化しましたし、ひびきさんに「プリパラ」と分類されるのもうなずけます。うってかわってゆいちゃんはいったい何なのか、ということですが、今のところ才能や根性はあれど夢見る乙女という程度です。「プリズムボイスを持っている」という主人公らしい特性もなく、今のところ「ゆいちゃんじゃないとダメだった」というようなシーンがあまりないんですよね(時計塔の扉が開いていったのには何か意味がある?)。

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にのちゃんのエピソードや第一回アイドルタイムグランプリのときはゆいちゃんの頑張りも感じられましたが、にのちゃんに比重が傾いていたように見えますし、シオンやドロシー、レオナの存在も大きかったですから、あそこでゆいちゃんのエールが最大の決め手だったかと言うと微妙なラインです。ゆいちゃんのライブは確かに感動的でしたし、今までで一番気持ちが篭っていたようにも見えましたが、もっと圧倒的で、あいた口がふさがらないくらいのことをして欲しかったです。まだアイドルとしては未熟というか、今のゆいちゃんがそれをやってしまうと、むしろリアリティが薄れてしまうでしょうか。

正直なところ、パパラ宿のプリパラがクローズしたとして、らぁらちゃんは神アイドルをクビになりますが、ゆいちゃんにとっては元の生活に戻るだけですし、プラマイゼロになるだけです。いえ、むしろゆいちゃんにとっての苦境は、まさにそこかもしれません。らぁらちゃんの神アイドルはく奪は、前シリーズのクライマックスを見ていると呆気ない扱いすぎて酷ですが、ゆいちゃんに焦点をあてた場合は、それくらいの苦境・逆境を用意してあげる必要があるでしょう。もしくはファララの本格的な目覚めが、何かのキーとなるかもしれません。どちらにせよ、ゆいちゃんともども、アイドルタイムプリパラはまだまだ見守っていく必要がありそうです。そしてゆいちゃんかファララ、どちらかが目覚めるとき(もしくは両方?)、アイドルタイムプリパラの真髄が見られるかもしれません。



-ファララの謎、アイドルタイムの謎-
この感想は1クールを終えた直後の予定だったのですが少し遅れてしまったので、みちるちゃんがプリパラデビューしたところまでを踏まえての感想となっていますが、現時点で謎がいくつか残っています。わかりやすいところではやっぱり「ファララ」の存在でしょう。どういう存在で、なぜあそこにいて、彼女を降臨させる儀式か何かのような「スーパーアイドルタイム」とはいったい何なのか、プニコンたちは何か目的があるのか、などなど謎にまみれており、その謎が本作の興味を引く部分でもあり、それが徐々に明かされていくであろう今後の展開は、プリパラ3rd seasonでジュリィがジュルルになっていた謎に通じるところがあり、作品の根幹となる部分になっているのは間違いありません。

現状の材料でなんとなく想像するなら、アイドルたちがアイドルタイムをためる(orライブをする?)ことで、時計塔の時間が徐々に進んでいるので、それがマックス(12時間分?24時間分?)になったとき、何かが起こる・・・というのはよくある展開ですね。プニコンの行動や、ファララが「封印」されているかのような状態であることから、まぁ時間がたまればファララが開放される、と考えるのが道理ですが、なぜファララが「あの状態なのか」という点が気になります。プニコンたちのように、あのケースで「生まれた」状態であり、時計塔の時刻はファララが「孵化」するまでの時間、とかでしょうか。プニコンたちが「卵」から生まれるのも気になっている部分ですし、ファララも似た存在・・・彼女をボーカルドールと定義するのが一番無難なのですが、プニコンたちと似た存在かもしれませんし、変化球ということでそういう存在(マスコット?妖精?)ということも、限りなく低い可能性ですが、ありえるのではないでしょうか。

卵(ケース)から孵化するのがハズれていたとしても、あの時計塔の時刻がファララの開放に関係しているのは高確率で間違いないでしょうし、だとすると、一時的に外(?)に出てきた「スーパーアイドルタイム」にも謎が残ります。そもそもアイドルタイムとは、めが姉ぇの説明通りならば「アイドルを目指すキラキラした時間」ということで、つまり簡潔に言えば「努力」などでしょう。それと同時に、アイドルタイムには「休憩時間」なんて意味もあり、アイドルタイムプリパラは、らぁらちゃんが弱体化してしまっている、らぁらちゃんにとっての「アイドルタイム」なのでは、なんて当初は思ったりもしていました。これが当たっているかどうかは置いておくとして、ファララについてはまず間違いなく「アイドルタイム」でしょう。みんなのアイドルタイムが、ファララのアイドルタイムを短縮させ、満タンに充填されたとき、ファララが出てくると考えられます。ダブルミーニングがいい感じにハマっていますが、休憩を終えたファララが何をするのか、興味もありますがどこか不安な予感がします。スーパーアイドルタイムでもそのきらめきを垣間見せましたが、仮に彼女がマスコットであろうとボーカルドールであろうと、驚異的なアイドル性を持っているのは間違いないでしょうし、パラ宿にファルルが爆誕したように、同じ「ファ」の名前ですし、パパラ宿のプリパラに何らかの旋風を巻き起こしそうな予感がします。

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仮定の話が続いてしまって恐縮ですが・・・ファララが「休憩時間」に入っているとして、スーパーアイドルタイムは何を意味しているのでしょうか。ジュルルが一時的にジュリィになっていたように、そして、ファララはケース内でときどき目覚めてハープを奏でたりしていることから、あの「休憩時間」はエヴァンゲリオンの活動時間みたいなもので、絶対の「封印」というほどの強制力はないのでしょう。なので通常のライブもグランプリのライブも、ファララにとってはアイドルタイムが献上される場面なのでしょうし、そこで一時的に目覚めてグランプリ優勝者に「夢レア」のコーデを授けている、と考えられます。しかしこの夢レアコーデ、ネーミングからするとゆいちゃんが独自に生み出したシステムすら凌駕したアイテムに思えなくもないですが、ファララから授かったこと、そして今後もグランプリが開催されて夢レアコーデが登場することを考えると、やはりシステムがイレギュラー的に生み出したアイテムのように思えます。というよりは、単にめが兄ぃたちが知らないだけで、パパラ宿独自のファララを含めた「アイドルタイムシステム」なのではないでしょうか。パラ宿もアイドルタイムシステムを導入するようですし、今後プリパラ全体のスタンダードとなるシステムなのかもしれませんが。

3rd season時の神コーデは、神アイドルグランプリファイナルへの出場権でしたが、この「夢レア」も、グランプリ優勝を示す何らかの「資格」である可能性は高いです。最終的に大きなグランプリがあり、その出場権になる、というのは2nd seasonのときのプリンセス対決や、3rd seasonの神アイドル競争対決と似ていますし、その構図は一年間を盛り上げる上で定番の構成なのでしょうけど、本作は最初から「ドリームパレード」や「神アイドルグランプリ」といった大きな目標は提示されていませんし、ファララに「イレギュラー」感を匂わせていますから、そういう「大会の出場権」的なものではない、何か違った要素を持たせてくるかもしれません。というか、それだとわたしが嬉しい。例えば、ファララはアイドルタイムを無尽蔵に吸収し続ける存在で、夢レアを持った者のみ、それを防ぐことができるとか。

「スーパーアイドルタイム」のときにファララが口にしたセリフは全て意味深に聞こえてきますし、ゆいのキャラソン「チクタク・Magicaる・アイドルタイム!」をファララも歌っている・・・というより、ファララの歌をゆいが歌っている? という奇妙な状態なのも気になります。あの歌をもらったのは特に脈絡がなかったですし、パパラ宿のプリパラに最初から登録されていた汎用使用曲、的なものかもしれませんが、だとすると、そこにファララ'sソングがラインナップされていたのか、どちらにせよ謎です。パパラ宿のプリパラが遅々として進展しなかったり、めが姉ぇがなんとなく無能っぽいのは、それらにも関わっている「時間」を、全てファララが吸い取っているのかな、なんて荒唐無稽な夢想もしてしまいます。さらに飛躍させてしまうなら、パパラ宿中の人の「記憶」なんてものも吸い取っているのかな・・・とか。

厳密には、過去の「時間」というか、実はパパラ宿でもプリパラは盛んに繁栄していて、そうだったかつての「時間」を全てファララが吸い取ってしまった・・・というのは荒唐無稽の極みですが、神アイドルグランプリでサパンナが寂れてしまっていた事例がありますし、あの例を身近なところに持ってきた・・・と考えると、案外アリかもしれません。ファララを危険人物扱いしたいわけではないですが、現在謎まみれということ、そもそもファルルのときも黒船というか登場したときの危機感はすごかったこと、ファララがどーにも「捕らわれのお姫様」というよりは「厳重封印された秘密兵器」的な印象を受けるのは、随所に「時間」モチーフがあったり、大きなカウントダウンが進行しているところが、いつ爆発してもおかしくない危険物に思えるのかもしれません。

・・・最後の方はファララについて飛躍しまくってしまいましたが、今は言いたい放題期間だからヨシとしましょう(オイ)。というか、わたしとしては、ファララは可愛い顔をしてキケン、という方がギャップもあっていいかな、と思っています。それに、危険であれば危険であるほど、世界や世間はファララを危険視して、封印なり退治なり動くでしょう。そんなとき、トモダチになってあげられるのは・・・プリパラのアイドルしかいないのではないでしょうか。そういうエピソードやメインストリームの道筋が用意しやすいという意味では、ファララの危険人物パターンも、決して悪い選択肢ではないと思っています。


-アイドルライブタイム!-
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アイドルタイムプリパラでは、旧キャラのライブも数回ありましたが、同時にアイドルタイム初出の新ライブも、いくつかお披露目となりました。ゆいちゃん、にのちゃん、みちるちゃん・・・それにらぁらちゃんのソロライブなども新演出が加わっていますし、そふぃさんの「Red Flash Revolution」は、映画で初登場でしたがテレビでも披露されました。新旧コラボレーションという意味では本記事のトップに持ってきたゆい&らぁらのデュエットが、筐体ゲームの販促も兼ねているとはいえ、二人の主人公が一緒にライブするのはひとつの垣根を超えた感があります。普段一緒にいたって、やっぱりライブしてこそ「仲間!」って感じがしますからね。

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もちろんライブをしなくたってアイドルはみ~んなトモダチですが、せめてモデリングがあるアイドルは、できる限り色んなバリエーションで組んで欲しいですし、そういう意味で「新旧主人公」の組み合わせは必須と言ってもいいでしょう。序盤になかったので期待していなかった分、デュエットしてくれたときは感動しました。例えそれが販促の都合であっても。ただまぁ、やはり販促重視なのか、もし筐体ゲームに販促すべきモードが追加されていなかったとき、新旧主人公デュエットはなかったのかと考えると震えますね。そこはやってくれると思うのですが、アイドル検事や弁護士、なおちゃんなどの例を考えると、販促予定のない展開がよほど難しいと思えます。とすると、やはり販促とはいえ主人公デュエットが見れたのは僥倖なのでしょうね。ここを逃していたら、いつになったかわかったものではありません。

らぁらちゃんたちが新シリーズで披露したライブは、後光サインなど色々と新演出になっていたとはいえ、CGモデルは既存のものを使用している気がしますが、新モデルであろうゆいちゃん、にのちゃん、みちるちゃんたちは、肉感から動きから、何から何までパワーアップしているのが見てとれます。専門家ではないので詳しいことはわかりませんし、あくまで素人目ですが、それでも明確にわかるレベルで「感じ」が違いますね。

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ゆいちゃんのかなり際どいコーデには、まずデザインの時点から驚かされましたが、その際どさに見合った(?)色気がありますね。「小学生じゃないだろ・・・」なんて思いましたが、思えばアイドルタイムの新キャラはみんなけっこうプリパラチェンジで変化するタイプなので、それが本来のプリパラなのでしょうけど新鮮に感じます。一応、校長や地獄委員長が目を光らせていたので「姿が変わる」ことにストーリー的な意義もあったのでしょうね。もしかすると「みんなあまり変わらないね」なんて女児からの意見もあったのかもしれませんが。

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色気のゆいちゃん、活発のにのちゃんときて、いよいよ登場したみちるちゃんはまさかの「憑依」系? ちりちゃんっぽさを彷彿としますが、もしあちらをプリパラチェンジによってあらわれる「本性」、もしくはセレブジュエルによる「悪影響」だとすれば、みちるちゃんは逆にキャラを作り上げてなりきってしまう、もしくは憑依のような自己暗示、トランス状態になってしまっているんじゃないかと思われます。一流のアスリートなどにはそういう部分も必要らしいですが、みちるちゃんはアイドル的に特化(?)していますね。キャラとしては濃ゆいですし、現実に戻ったときの恥ずかしがる様子もいいですが、思えばクールアイドルはそふぃさんも「豹変」な要素があるので、その系譜といえば系譜なのかもしれません。

みちるちゃんの曲はアダルティでジャズィーで、トリコロールの「Mon chouchou」のときも思いましたが「プリパラでは出ないであろうジャンル」だと思っていたので、そういう曲が登場したことで、さらにプリパラの世界観や、ジャンルが広がったように感じました。キャラ付けは決して正統派ではないみちるちゃんですが、「その分野」で言えば一級の、そして王道の曲とパフォーマンスだったと思います。ちりちゃんと似ている印象も彼女を見ていけば見ていくほど「あ、違うな」とわかってきますし、待遇的な意味では「ソロがある」だけでもかなり違って見えます。・・・せめてノンシュガーやガァルマゲドンは、トリコロールのように二曲目がもらえるといいのですが。

サイリウムタイム後に霊魂がただよっている演出なんて、アイドル界広しといえどみちるちゃんくらいじゃないでしょうか。某シンデレラアイドルを思い出したりもしましたが、あちらは多少アンデッドに寄ってますし、みちるちゃんほどガチっぽさはないような・・・いえ、それを言うならみちるちゃんの方こそ霊的なものは事実無根で、単なる思い込みだけのような気がしますが、思い込み、自己暗示、トランス状態だけで「ああ」なってしまうのがすごいですし、その結果演出にまで取り入れられているのがなんだか笑えます。曲も「ゴースト」推しで、なんだかオカルティックでスピリチュアルですが、それでいて占い師的だったりストーリーテラー的に恐怖をあおるタイプではなく、姫として高貴(?)かつ不遜に振る舞っているのが「怖さ」推しじゃないから面白いバランスです。幽霊(幻覚?)を従えるお姫様といったイメージなのでしょうか。

それらの要素全部ひっくるめて、みちるちゃんの驚異の思い込みパワーのような気がしていますが、だからこそあろまちゃんに言いくるめられたと言えるでしょう。あまりにもあっさり小悪魔になってしまったのは、あろまちゃんの話術もさることながら、みちるちゃんがそういう思い込みなどをしやすい人物だと言えます。そして、そう考えるとみちるちゃんとガァルマゲドンの出会いは、奇妙かつ奇跡的だったと言えますね。あの出会いが、喜ぶべきか震えるべきか、ミーチルというアイドルを生み出したのです。

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ゆいちゃんの色気ムンムンコーデや時計の針のようなダンス、にのちゃんの野球グローブ(!?)や側転、走り回るような振り付けなど、アイドルタイムでは「おお!?」と驚くようなことを毎回やってくれていますが、みちるちゃんに関してはシースルーなコーデだったり、振り付け全般も今までにない感じでビビッときました。そんなクール系キャラのはずなのに、コーデチェンジ完了時や、メイキングドラマ開始時に\〇/という無邪気っぽいポーズになるのが面白いですね。プー大陸の姫の神々しい・・・仰々しいポーズなのかもしれませんが、なんとなくアホっぽいというか、子供っぽいというか、その純粋な感じは、憑依されていても素のみちるちゃんっぽくて、でもプー大陸の姫っぽくもあり、なおかつ今までにないポージングで非常に斬新かつ盲点でした。こんなポージングがまだ使われずに残っていて、これほどフィットするアイドルが出てくるとは思いませんでした。


-総括タイムプリパラ-
ここ最近は前シリーズ「プリパラ」について褒め尽くしたというくらい書き尽くしたのでもう心残りはないですが、現在進行系の「アイドルタイムプリパラ」についてはプリパラを初めて見たときのような危なっかしさを感じています。もちろんわたしはプリパラシリーズが大好きですし、1クールという一つの節目を迎えたわけですから、ここからエンジン再燃して挽回といって欲しいところです。CGなどに関しては間違いなくパワーアップしていますが、同じ時期・話数のプリパラと比べると、アイドルタイムプリパラは多少パワー不足感があるのも否めません。この1クールでいう山場だったグランプリよりも、にのちゃん関連が同時進行していたこともあって、そちらに作品のテンションが左右されていましたし、ゆいちゃんを勝たせるためか、にのちゃんは事情を知らないまま参加だったり、ファララの乱入があったり、要素自体はてんこ盛りだったはずなんですが、そのせいで描写が散漫になってしまった印象があります。

一つの山場にグランプリを用意するとして、タイムリミットの設定などもされていましたが、それほど悲劇的だったり切迫感がなかったりして、それはソラミスマイル結成時ほどバリバリ熱血にはしないという判断だったのかもしれませんが、そのせいで薄味っぽくなってしまったのではないでしょうか。そういう「ブレーキ」のような何かを、アイドルタイムプリパラには感じてしまっています。どうせならあじみ先生を出したように(?)、アクセルは踏み抜いて、壁やハードルは飛び越えたりぶち壊したりして欲しいですね。

最新話のミーチルは久しぶりにアクセルを「踏み抜いた」キャラクターのように思いますし、それはただ「ぶっとんで」いればいいわけではないのですが、強烈な個性というのはやっぱり強烈ですし、そこに「物語性」や「拡張性」を感じると、いいキャラクターだなと思えますね。にのちゃんもアイドルデビューの経緯など素晴らしかったですし、もうすぐ語られるであろう地獄ミミ子委員長は、デザインこそアレですが、そこに重点をあてた内容は非常に興味深いです。

というわけで、アイドルタイムプリパラ1クール目感想でした!

某所で「ミミ子が怖くてプリパラ見なくなった」という話を目にしました。知らない方に簡単に伝えるなら、「グロちゃんは気になったけどミミ子は怖くて無理」というもので、そのエピソードの真偽は置いておくとして、そういう女児の意見も「ありそう」というのは強く感じました。ミミ子のデザインや演技のディレクションは、ゲームには登場しないでしょうからアニメ主導だと思うのですが、この子は「プレイアブルキャラにはならないよ」という説明のために、あのような奇妙なデザインになっているんだと思います。しかし、そうすることで怖さが助長されてしまっていますし、あのデザインを多少「メインキャラ」っぽくするだけでも、そういう女児の意見を緩和させてあげられたとすると、この舵取りはちょっとミステイクだったように思います。

しかし、それも過ぎた話です。今は、ミミ子のエピソードと涙の意味を確かめるとしましょう。ババリア校長が改心しても執念深く反プリパラを貫いていたミミ子に何があったのか、「あの地獄にさよならを」という、ダブルミーニングを感じるサブタイトルには期待せずにはいられません。展開が多少性急な気もしなくはないですが、グロちゃんのときは引っ張り方がうまかったですし、ミミ子をこれ以上引っ張るとさらなる問題も発生しそうですから、わりと順当な展開に思えます。ミミ子エピソードへの前フリはじゅうぶん済ませてありますからね。
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