寄り道ブログ
寄り道な人生をしています。読んだ小説や、見た映画・アニメの感想などを投稿していきます。
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KING OF PRISM -PRIDE the HERO- 感想
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現在絶賛上映中の本作、わたしも二回見て参りました。
ネタバレを多分に含むのでまだ未見の方はご注意ください。また、いつもの癖で制御できない感情的な内容になったり、長々とオタク臭い考察をしてしまう可能性があるので、なるべくシンプルを心掛けますがもし覗こうという方はそのことをご了承ください。

では、なるべく冷静に・・・わたしが見て感じた、本作に散りばめられた重要なポイント・・・それは、「涙」と「キス」です。


-如月ルヰという男-
大事なことを語る前に、彼について多少言及しておく必要があります。シンくんとただならぬ関係にありそうで、なんとなく世間離れしていて、どことなく「プリズムの使者かな?」なんて前作(KING OF PRISM)では思っていましたが、そんな彼はシュワルツローズのプリズムスタアということが判明。それどころか、もうほぼ確定ですが、本作で彼が「プリズムの使者」だとハッキリ判明しました。

まぁそんなことだろうとは予想していましたが、それ以前にわたしは、ルヰくんのことは今まであまり好きになれないでいました。いわゆるミステリアス系で、無邪気な感じはりんねちゃんなどを彷彿としますが、どことなくホモっぽいというか、女児向けだったプリティーリズムが女性向けにシフトした象徴のようでもあり、さらに蒼井翔太さんというこれまたカマホモっぽさがとても上手い(誉め言葉)演技をされるものですから、ルヰくんとしての個性や存在感は抜群でしたが、好きか嫌いでいうとあまり好きになれないキャラクターでもありました(前作ではそもそも出番が少なく、ショーもしませんでしたからね)。

そんなルヰくんですが、本作ではある意味主人公のような立ち位置にも見えて、こういっちゃあ都合がいいんですが、かなり好きなキャラクターとなりました。いや一番と言ってもいいくらい? 今回、ルヰくんは冒頭の「pride」に、シンくんと「CRAZY GONNA CRAZY」のデュエット、曲名は定かではないんですがプリズムキングカップで披露したポールダンス曲と、前作のときのシンくん以上じゃないかってくらい出番がありましたし、それを除いても「プリズムの使者」だと判明したり、色々と彼について掘り下げられたことが、好きになった要因ではあります。

でも、その優遇による「特別感」だけが・・・いわゆる追加戦士や強キャラを好きになるような思考回路ではなく・・・それに伴う彼の背負っている運命、宿命、ストーリーが非常に興味深く、それこそある意味で「主人公らしい」ところが、好きになった一番の要因だと自己分析しています。それは彼がプリズムの使者だった、というところに関連しているわけですが、そんな彼の本作における登場シーンを要約すると、「シンくんとルヰくんは二人ともプリズムの使者で、かつてシンくんは世界を滅ぼしかけた(?)らしい。それを止めるためルヰくんは涙ながらにキスをしながらシンくんに何かを突き刺し、プリズムキングカップでも与えられたprideを使用せず、別の曲で最高のショーをした。最後はシンくんを見つめながら全てに見捨てられた法月仁に付き添う・・・」というものでした。

「涙」と「キス」については、彼以外にも適用されるポイントではあるのですが、やはり本作の主人公と呼んでも過言ではないルヰくんには、特に顕著に盛り込まれていたように思います。彼が涙を流したシーン、彼がキスしたシーン全てを、改めて皆さんに見て欲しいですね。冒頭のprideのときは、そのショーの意義(ヒロへのネガキャン)が含まれた何の愛もないサービス的なキスだったかもしれません。しかし、シンにした口づけは・・・そしてあのとき流していた涙、シンのショーを見ているときに流していた涙・・・そこにはどんな意味がこめられているのか、思いを馳せてみるのもいいかもしれません。


-黄金のキング・速水ヒロ!!-
あまりルヰくんを「主役主役!!」と言ってしまうと一部の人から反感を買ってしまいそうですし、わたしも「ルヰ=主役」は強引すぎてちょっと的外れに感じていました。そもそも前作ではキービジュアルが「オバレ+シンくん、ルヰくん」だったのに対し、本作は「オバレ」のみ、さらに副題のPRIDE the HEROもオバレとなじみ深いワードですし、彼らを、特に速水ヒロを無視して本作の話をすることはできないでしょう。

ヒロはpride(楽曲)がシュワルツに奪われ、コウジの「シュワルツローズに曲を書く」というニュースも流れたり、貧しい家庭環境も暴露されたらしく(作中に出てきた新聞記事をよく解読できなかったので)窮地に陥っていました。本作冒頭では気丈に振る舞っていましたがそれも短い間、強がっているのは一目瞭然でした。コウジの真意を確かめに行っても「わざわざそんなこと聞きに来たのか」とプリズムショーでやり返されてしまいます。正直、オバレで一緒に活躍していたとはいえプリズムショーの経験ではヒロの方が長いはずですが、しかもコウジはどちらかというと作曲や演奏重視なはずなのに、そんな彼にやられてしまう時点で、このときのヒロがどれだけ腑抜けていたかわかります。

コウジも泣いていましたが、このときのヒロも泣いていました。テレビシリーズではそこまで泣き虫な印象はなかったのですが、キンプリ、特に本作ではヒロは非常に泣き虫だったように思います。でもそれが似合っているのがなんとも彼らしいというか、もしかすると普段身近にいるかもしれないなるちゃんやべる様の影響が、少なからずあったかもしれません。かつてのエリート至上主義な彼はもう見る影もありませんし、なるちゃんたちと一緒にいれば毎日が楽しくて、感情だって豊かになりそうなものです。そんな泣き虫なヒロでしたが、お母さんと会って話を聞き、リンゴとハチミツのカレーも食べて、プリズムキングカップに挑みます。
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直前の出番がルヰくんで、完璧な演技を披露していた直後というヒジョーに厳しい逆境にいましたが、ヒロの闘志は失われていませんでした。泣き放題だったのが嘘のようです。ルヰくんとスレ違うとき、「なぜprideを歌わなかった」というヒロの問いに「最高のプリズムショーをしたかっただけ」というルヰくんの返しが痺れます。場合によってはルヰは「prideでは力不足」と言っているように聞こえかねないですが、ヒロとしては彼に「あの曲は君に譲ってあげるよ」なんて同情されていたら、あの場面でキレていたかもしれません。彼(ルヰ)なりに全力を尽くした、という言葉を聞いて、ヒロは「そうか・・・」とつぶやき、彼をライバルと認めたように見えました。わずかなやりとりでしたし、この二人の直接的な絡みはここが唯一という感じですが、その刹那に熱いライバル関係が築かれたようで、すごくいいシーンでした。

特大級のネタバレとなってしまいますが、ヒロは見事プリズムキングの称号を手に入れます。そこについてはライブシーンについて後述しますので割愛しますが、ぶっちゃけかなり盛り込んであり、初見では感動より驚きが勝っていました。二回目は落ち着いて見ることができましたが、それでやっとこのプリズムショーで感動できました(笑)。


-オバレとエデロとシュワルツと-
本作は決して、ルヰくんとヒロ様、彼二人にしか見せ場がないわけではありません。むしろ見せ場や情報量が多く、それでいてまだ描けていない部分があるんじゃないかと物足りなくなるくらいサービス精神に溢れた内容になっています。その中で、やはりオバレといえばコウジとカヅキ先輩がいますし、エデロ生のシンくんをはじめ、タイガやユキノジョウだっています。さらにCGプリズムショーパートはなかったですが、シュワルツのグループ・Theシャッフルも本格的に登場し、みんなに様々な魅力がありました。
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コウジは海外で作曲中ということであまり出番はなかったですが、なよなよしたヒロをプリズムショーで追い返すシーンがありました。そして何よりカヅキ先輩! わたしはプリティーリズム・レインボーライブ時代ではカヅキ先輩が一番好きでしたが、本作でもその魅力は健在で、キング争奪戦には直接絡まなかったですが、カヅキ先輩らしい、いい役どころをもらえたと思います。

エデロ生については練習に付き合ったり、ミナトは料理、カケルは財閥の方面からと、プリズムキングカップに出られなかった面子でも役に立てる場面があり、前作のときはあまり魅力を感じないまま終わってしまいましたが、本作でさらに掘り下げが進み(といっても微々たるものですが)、各々魅力的になったことは間違いありません。特に・・・これは前作からすでに思っていたことではありますが、ユキノジョウについては、シンくんを除けばその次に注目しているエデロ生ですね。家庭の問題というのはプリティーリズムの定石かつ定番ですし、それを考慮しなくても今一番苦境にいるのは彼でしょう(他の子はあまり事情など明かされていないため)。さらに家庭がすでに伝統芸能関係という、プリズムショーを反対するための家庭環境といってもいい状況で、だからこそ彼の動向が気になります。技術的には聖さんがプリズムキングカップ出場メンバーに選出しようとしたくらいですし、彼の和モダン(?)なプリズムショーを見られる機会があるといいのですが・・・。

そしてシュワルツローズからも、今回はTheシャッフルというグループが登場し、そのリーダー(?)高田馬場ジョージが大々的にお披露目。事前に「声優が杉田智和さん」だとは知っていて、どんなクセのあるキャラクターだろうと思っていましたが、最初の時点では比較的正統派な感じ? しかしプリズムキングカップに出場したあたりでハジけていき、法月仁を演じている三木さんに対抗しているんじゃないかと思うほどの好演でした。三木さんの怪演には及びませんが(苦笑)。しかし、高田馬場ジョージは杉田さんをよく理解したようなキャラクターで、それでいてネタキャラの使い方がうまい本作らしく、オイシイ役どころであの「嫌いにはなれない悪役」みたいな感じはさすがです。悪役、というよりはザコ敵って感じでしたが。


-増していくプリズム濃度-
はよ「涙」と「キス」について語れと言われそうですが、これらの要素は本作の随所に散りばめられていたので、そこに関係しそうな部分には一応触れておく必要もあるかと思いまして(語りたいだけ)。プリズム濃度、と書かせてもらいましたが、これはわたしの勝手な印象の話ですが、雰囲気としては「プリティーリズムらしさ」とでもいえばいいでしょうか。

KING OF PRISMが初めて発表・公開されたとき、プリティーリズムRLの続きの世界が見られる、という嬉しさはありましたが、同時にプリティーリズムが女性向けにリビルドされたような寂しい気持ちもありました。タイトルに「by PrettyRhythm」と入っていて、シンくんが「言いたいことがありまーす!」と、プリズムショーとの出会いを喜んでくれて、そのきらめきを伝えていってくれると宣言してくれましたが、それでも過去キャラの特に女子キャラ(なるちゃんやべる様など)がイラスト程度の出演で、辛うじて出演していたジュネ様でもセリフがなかったりして、名前も一文字も出ませんでしたし、それについては新規女性ファンに対しての配慮かなぁと思い、それは必要なことであると同時に、切り離された悲しみのようなものもありました。プリティーリズムがキンプリとして再生してやっていくためには、切り離された部分はいらない部分なんだ、って。

しかし今回、監督がまるで「みんな過去シリーズも見てくれただろう」という予見でもあったのか、ジュネ様がそのお声を聴かせてくれたり・・・いえ、法月仁が「ジュネ!」とその名を呼んだときを皮切りに、徐々にプリティーリズムの要素が垣間見えていき、カヅキ先輩が修行を成功させたときにはあんとわかなの姿が、ヒロが涼野姉弟に曲をもらうときはいとちゃんも出てきました。そんなこんなで田中さんも出てきたりと、そのプリズム濃度は進行するほどに深く濃くなっていき、昔からのファンとしては嬉しい反面、「キンプリ(前作)からのファンを無視しているような・・・」と、ちょっと心配にもなりました(どっちだよ)。しかし一回目の上映のときに、近くでプリティーリズム・オーロラドリームや、ディアマイフューチャーの話をしている女性を見て、想像以上に過去シリーズまで見てくれているファンはいるようだと実感しました。ファンの熱量もすごいですが、そうさせたキンプリの凄さを改めて実感します。そして、そんなファンの状況を的確に把握していたからこそ、今回これくらい「プリズム濃度」を濃くしても大丈夫だろう、と判断したのでしょう。

前作のプリズム濃度も絶妙ではありました。プリティーリズム時代のおさらいも含まれていましたが、わからなくてもキンプリ単体で楽しめるラインには達していましたし、それでファンが増えた部分はあるでしょう。ちょっぴり混ざっていたプリティーリズム要素が気になって過去作まで回帰してくれた人が思ったより多かったからか、本作ではプリズム濃度が過去最高に濃く、まぁキンプリの続編ということもあり、それらを知っていない状態ではあまり楽しめない可能性があります。初見さんには敷居が高くなってしまっているかもしれませんが、前作や、プリティーリズムを見ていた人ならばまず間違いなく楽しめると、胸を張ってお勧めできるのが本作キンプリPHなのです。映画は初動が大事・・・それはわかっていますし、前作のときも別に事前に勉強して見てくれた人が多いわけではないので、本作も「この際だからとにかく見て!」と言いたいところですが、やっぱり昔からのファン心理としては、順を追って見てもらいたいところではあります。そうしてくれた人は多いようなので、それだけでも嬉しいことなのですがね。


-涙とキス-
某サザンオールスターズの名曲みたいなタイトルになってしまいましたが、さて、それではいよいよ本題・・・まだ他にも語りたい部分がないではないですが、自ら「注目ポイント」と謳っているこの部分だけは、なるべく早く、多く尺を使いたいところなので早速語っていきたいと思います。ルヰくんやヒロ様の項でもすでにちょっと触れていますが、本作には「涙」と「キス」の登場頻度が意外と多いです。キャラに限らずその回数だけで見れば、一時間弱の間に割合としてかなり出てくるのではないでしょうか。

pride時のルヰくんをはじめ、デートデュエットでシンくんとルヰくんが、ラストでもオバレがみんなキス(投げキッス)をしましたし、細かい部分を見ればジュネ様も聖さんにキスをしていました。これほどキス推しな作品だったのはなぜでしょう? そこを少し考えてみました。もちろん、男子スタアが、見に来てくれる女性客にキスをする・・・もしくは作中にキスシーンを入れることで女性ファンを楽しませる・・・そういう狙いがないでもないでしょうが、そういう実利狙いとは別に、何か意図があったように思えてならないのです。

前作の時は前売り券のときから「全裸推し」なところがありました。これもまぁ実利もあるでしょうけど、裸というのが実はテーマで、心を解き放つ、フリーダム・・・色んなことの表現としてやっていた感があります。プリティーリズム・レインボーライブのときも、ジュネ様はプリズムジャンプで裸になっていたり、りんねちゃんとの対話時も裸っぽく描写されたシーンがありました。菱田監督はガンダム(もしくは富野由悠季さん)の影響を受けている面もあるので、そのオマージュなところも感じましたが、そして今回も裸がないではなかったですが、それに加えて現れたこの「キス」という描写・・・はて、これは何を意味しているのでしょう。

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本作のPVが公開されたとき、裸のシンくんとルヰくんがキスしそうになるシーンがありました。あのあと実際はそのままキスしちゃうわけですが、PVを見たときは、「オイオイオイ」とか「よくある思わせぶりなシーン?」「どうせ寸止めでしょ」と思っていましたし、皆さんもそういった経験は多いのではないでしょうか。衝撃的シーンで話題にしておいて・・・というパターンかと思いきや、そのあと実際にキスをしてしまうシーンは、全裸前売り券同様、ブレーキをかけるつもりがないどころか、本作の「本気」具合が伝わってきました。

本来、ああいう賛否を呼びそうなシーンは、躊躇したり、寸止めなどでお茶を濁すことも少なくありません。それを何らかの使命でもあるかのように強行したのは、そこに相応の、何らかの「意味」や「メッセージ」を込めているからに他なりません。ルヰくんが涙ながらに別れを告げ、クリスタルの杭らしきものでシンくんを突き刺すシーンは、キス描写だけに留まらず、プリティーリズム・・・いえ、キンプリとしての何かの一線を越えたように思えました。ラブコメ漫画などはキスするためだけに多大な時間を要したりするわけですし、それだけ「キス」というのは見せかけと実行では大きな差があり、そして実行したとなると無視はできなくなります。そこまでしてあの「キス」には意味があったし、やる必要があったということです。そしてそのことに思いを巡らせてみると、やはり「愛情の表現」に他ならないように見えました。

プリティーリズムシリーズからキンプリ含め、気になる要素などを散りばめる手法はありますが、それが「ミスリード」になっていることはほとんどなく、ほぼ見たまんまであることが多いです(ルヰくんがプリズムの使者だった、など)。でもそれに伴う新事実だったりシチュエーション作りが巧みなのでインパクトが大きいですが、ほぼ見たまんま受け止めることができるとすれば、本作に何回か登場した「キス」も、純粋かつ単純な愛の表現とは思います。ただその強弱や大小、向き、どれだけ愛がこもっているかという違いはあるかもしれません。

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冒頭pride時のルヰくんのキスは、いわゆるヒロ様もprideのプリズムジャンプでキスをしているように、「女性ファンへのサービス」的演出のように思います。しかしルヰくんとシンくんのキスは、「最愛の人に別れを告げる」キスのように見えました。そして特にわかりやすかったのは、ジュネ様が二人の男性にしたキスでしょうか。仁には頬だったのに対し、聖さんにはマウス・トゥ・マウスでした。ジュネ様にしてもらえる頬のキスもじゅうぶん嬉しいキスなのでしょうが、あれだけ聖さんに対抗心を燃やしていた仁が直後に熱いキスを見せつけられると、いかにその頬キスが空虚で空しいものかわかるでしょう。あの残酷さと無邪気さを併せ持っているのがジュネ様とも言えますが(笑)。

最後のオバレのプリズムショーでもキスが乱舞していましたが、前作の自転車シチュエーションのときのような「アフレコ体験」ができるプリズムジャンプでも、カヅキ、ヒロ、コウジは相手役の子にキスをしていました。アフレコ体験といいつつ、そして前作のときはなるべく女の子がわからないようになっていた感はありましたが、今回のオバレの相手はみんなわかりやすくなっていたのも面白いシーンであり、そこで見せかけではない本当のマウス・トゥ・マウスなキスをしていたのは意外でした。もちろんそのシチュエーションを楽しむという趣なのでしょうが、相手が明らかにわかるようになっていたこと、そして本作の「キス」には大事な意味がこめられているという前提、こういうときのコウジの相手が絶対にいとちゃんであること・・・などから、このときのシーンも、単なる「オバレが彼氏でドッキドキ!?」なシチュエーションモノとは違う、どこか「マジ」感があるように思えてきます。

キスシーンにキス以上の意味はないと思います(魂を移すとか生気を吸い取る的な意味)。が、何事にも「マジ」な姿勢で挑戦してきたプリティーシリーズらしく、本作で何度も見ることになったキスシーンは、「マジ」でキスをさせ、キスでしかあらわせない愛を表現するシーンたちだったと言えるでしょう。あえて大々的にひとつの「キス」を取り上げるなら、やはりシンくんとルヰくんのキスになりますが、あそこは「キス」だけではなく「涙」もあり、そしてさらに深淵な事情も絡み合っているようですから、読み解こうとすると一筋縄ではいきそうにないものの、少なくともあのキスがとても「愛に満ちた」ものであったことは推察できそうです。

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さて、それでは次に気になった「涙」のシーンですが、シン・ルヰシーンは後回しにするとして、他に涙が見られたシーンを思い返してみたいと思います。シンくんとルヰくんのデュエット「CRAZY GONNA CRAZY」をBGMに色んな物語が並行して進みますが(この手法も効果的かつ得意ですよね、このシリーズは)、コウジを訪ねてきたヒロは、コウジに返り討ちにあっているところでした。このときヒロは女々しく泣いていましたが、コウジも心を痛めているかのように泣いていました。構図としてはピーチ姫を助けるマリオなはずですが、そのマリオが不甲斐なくてピーチ姫は怒っている・・・というのは的確とはいえあんまりな例えでしょうか。ヒロが帰ったであろうところでコウジが流していた涙は、プリズムショー対決のときとはまた違う涙だったように思います。心を鬼にして突き放した後の、もう諦めて絶望してしまっているようなコウジの涙は悲しい表情でしたし、絶対に彼を開放させてやらなければ、と思いました。もちろん、その表情は見ている我々しか知らないのですが・・・。

細かいところでは、カヅキ先輩のプリズムキングカップでの出番が終わった後、感動したのかタイガくんが泣いていました。まぁあのライブは感動に値しますし、わたしも目頭が熱くなりましたが、あの涙はタイガくんだからこそ流れるというか、カヅキ先輩ファンの代表みたいな感じの涙でした。一番一般的というか、どこにでもあるような普遍的な涙をタイガくんは流してくれて、あのときの彼は一番観客に近い存在だったんじゃないでしょうか。

他にもルヰくんがシンくんのプリズムショーの最中にイヤリング(?)を取ってフェザーが消えたときも「同じになれたね」と泣いていました。彼の事情は深淵すぎて、その全ては計り知れませんが、キス同様、ルヰくんの涙についても用心深く観察する必要がありそうです。そして、そんな事情不明であってもその涙は「本物」つまり「マジ」のように見えましたし、嬉しいのか悲しいのか、とにかく涙を流さずにはいられないような感情であることは伝わってきて、そういう状態のルヰくんを見てこちらも涙が出てきます(このあたりの考察は後述)。

ジュネ様も、ルヰくんのショーを見て何かを思い出したのか涙を流しました。ジュネ様が思い出していたシーンは、それ単体ではまったく意味不明に見えましたが、シチュエーションなどがシンくんとルヰくんに酷似していたため、「ああ、これは昔にも似たようなことがあったのかな」と想像することができました。しかし、それで涙を流すというのは、悲しい別れを思い出したからでしょうか。ジュネ様は案外サバサバしているところもありますし、かつてのことはもう割り切っているように見えなくもないですが、ルヰくんもジュネ様を見上げるシーンがあったりして、二人は「プリズムの使者」という共通点の他に、地上にやってきた「目的」という意味で、似ているところがあるのかもしれません。二人とも脱色系の髪色で、ソロ曲のテイストも似ていますからね。となると、ジュネ様は過去を思い出して泣いたのではなく、ルヰくんに自分を重ねたからでしょうか。自分が負った悲しみを、彼も背負っている(背負おうとしている)、その姿に、同情か哀れみか、それとも応援のような熱くなる気持ちか・・・とにかくジュネ様なりの何かを感じたのでしょう。あの涙には単純な「悲しさ」では説明できない深い事情がありそうでした。

最後にヒロ様がキングとなり、オバレ集合となったところでも、もうみんな泣いている感じでした(カヅキ先輩は案外クールだった?)。ヒロ様とお母さんが話しているときも、お母さんは涙ながらにヒロの父(旦那)のことを弁明していました。あのときヒロ様はけっこう冷めているようでしたが、それでもお母さんの悲痛かつ真剣な訴えは心にくるものがありましたし、ヒロ様の心にひっかかっていたものが一つくらいは取り除けたのではないでしょうか。あのお母さんの「涙」・・・悲しいわけではなく、息子(ヒロ)に迷惑をかけて申し訳ないという気持ちや、父のことを伝えたいけど伝えられないもどかしさからきているようでした。本作に涙を流すシーンはたくさんありましたが、みな単純に「悲しい」わけではなく、色んな感情のこもった涙が印象的でした。そしてそのどれもがウソ泣きなどではない、心の奥底から発露されたようなもの、という気がします。心の中にたまってどうしようもなくなったものが、目から溢れているようでしたし、それを強調するための「涙」シーンだったと思います。

タイガのようにわかりやすい涙もありましたが、特にルヰくんとジュネ様の涙は、彼らが常人ではない生い立ちと常人らしからぬ宿命を背負っていることからも理解が難しく、しかしそれを理解したときこそ、今は隠されているストーリーの全容が明かされるときのような気がしています。



-これぞプリズムショーの最前線!!!-
キンプリ(プリティーリズム)といえばやっぱりプリズムショー! 魅力的かつ興味深いストーリーがあっても、やはりプリズムショーがなければ盛り上がりませんし、むしろこれらのストーリーはプリズムショーを盛り上げるために用意している節もあります。プリティーリズム時代はプリズムショーで話のクライマックスを迎えるようにいつも話の流れや緩急、テンションや盛り上がり、尺などを気にしていたようですし、本作もプリズムショーのシーンこそ、一番ストーリーが魅力的に輝く瞬間でもあるので、その手法はそれほど変わっていないでしょう。それどころか前作、本作でさらに強化された感があります。

冒頭のルヰバージョンprideは、ルヰくんの王子風(?)な衣装が拝めましたし、いわゆる「サスペンスで開始直後に死人が出る」みたいな感じというか、いきなりテンションがブチ上がるいい構成でした。前作ではオバレのショーをシンくんが見て、実際の観客同様、一気に心をつかみましたが、今回はまさに「前回の直後」とでもいうべき怒涛の始まり方で、新規さんには「?」な展開だったかもしれませんが、まるで前作の翌週に本作を見ているような、そんな一年近い空白を感じさせない地続き感がすごかったです。

続編だったりテレビシリーズの映画化だったりというのは、多少新規にも親切な作り方をするものですし、前作キンプリもそのような構造になっていました。しかし、ここまで「続編!!」ということを強調している本作は、前作とは違う方向に全力であることが伝わってきましたし、だからこそ冒頭からもう余計なことを取り除いてキンプリの世界にどっぷりハマれたような気がします。ですがやっぱり、キンプリ未経験という方は是非とも前作から順を追って見て欲しいですね。こういうとあまりキンプリクラスタ的には不評かもしれませんし、「映画は初動が大事!」というのもわかっているのですが、さすがに本作はプリズム濃度が濃すぎて、初見はオススメしにくいです。前作も同じようなものかもしれませんが、やっぱりあちらはそういう「配慮」や「心遣い」はあったと思っていますからね。

そこからしばらくは現在の状況確認という感じでしたが、ヒロがコウジの元へ行ったり、山田さんがコーチとして名乗り出たり(前回プリズムキングということも判明!)、ユキノジョウの家庭事情がちょっとわかったりと、全員のことが満遍なく描かれたので暇には感じませんでした。そしてシンくんに「男からの手紙」が来て、PVにもあったルヰくんとのデュエットシーンがやってきます。このときのプリズムショーは、PVにもあり、冬服を来ているので「CRAZY GONNA CRAZY」であることは本作の傾向からもまったく違和感ない選曲なのですが、このときこの瞬間まで、この名曲のことをまったく失念していたのが我ながら馬鹿の極みでした。曲のイントロが流れ出して「!?」となったのは、アホ極まりないですが、ある意味で幸せな観客としてそのシーンを見ることができたのかもしれません。

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「BOY MEETS GIRL」、「EZ DO DANCE」に続いて三曲目となるtrf曲ですが、これもシチュエーションにぴったりで、なおかつかつてプリリズRLで使用された曲ではありますが、そして当時も「何故だか歌詞がピッタリ」に感じていたのですが、それがこのときも、まるでこのシーンのために書き下ろされたのかと思うほどピッタリに感じたのがすごいです。普遍的イメージを持った歌詞の力かもしれませんが、あえてシチュエーションをそっちに寄せた感もあり、どちらにせよ昔の名曲がこうやって蘇るのも、スポンサーにエイベックスが入っていて、かつプリリズRLからの流れを汲んでいるからでしょうね。テレビシリーズ、前作という流れがなければ、この曲の起用はできなかったでしょう。

楽しそうなデュエットというのは、RLでもありましたがキンプリ内では初めてですし、バトルや世界を救うためといった「何かを背負った」プリズムショーというのもオツなものですが、何も考えなくていい、ただ楽しいショーというのも素敵でした。世間はプリズムキングカップ直前ということでみんな殺気立って(?)いますし、こんなときに気楽にショーができるのもこの二人だからでしょう。大物というか肝が据わっているというか、それともこの二人がプリズムの使者であるが故でしょうか。それに、楽しそうなのはシンくんだけで、ルヰくんはこの後に起こることを知っているとすれば、胸中穏やかではなかったかもしれません。むしろこの先のことを予見しているからこそ、このデートを楽しんでいる可能性もありますが。

冬服にマフラーという、衣装ではなく私服で踊っていたのも「デート」っぽくてマル。男同士が腕を組んで・・・なんて思いますが、ルヰくんの仕草などが本当に可愛く、しかし骨格はちゃんと男でしたし、その二人の「お似合いカップル感」は、なぜだかすごくしっくりきているのを感じました。ここまで計算してこの二人をデザインしたのかと勘繰るほどです。今まで男同士が絡むようなシーンで、そう思ったことはあまりないのですが・・・。このお似合い感と楽しい空気、そして同時にヒロ・コウジやカヅキ先輩、仁・聖・ジュネなどの関係が進展していく様子は、二人の楽しさとは真逆で、その表裏一体感が月みたいでした。楽しさの裏では悲しいことが起こっていて、そこでは涙も流れている・・・というのがある意味で本作を象徴するシーンのようでしたね。効果的な演出だと思いましたけど、監督のインタビューを読んでいると、こういう部分は尺を短くする工夫でもあったかもしれません。尺を短くすることにかなり心血を注いでいたようですからね。

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それはからしばらくは、キングカップに向けて練習をしたり士気を高めたり、色々な策略も渦巻いているところでした。シンくんはプリズムジャンプが飛べなくなったりというハプニングもありました。そしていよいよ開幕というところで、トップバッターはまさかの高田馬場ジョージ。使用曲「LOVE♥MIX」の選曲も意外でしたが非常にハマっていて、杉田さんにしてはやけに上手だと思っていたら歌声だけは別の人というたまに見かけるタイプの手法を取っているようでした。これに関しては、もともと歌声の人がジョージの演技も担当する予定だったんじゃないかとか、杉田さんがそのポジションを奪ってしまったのではないかと色々と邪推してしまいます・・・が、どうやらジョージは「口パクアイドル」という、某ニートアイドルが最初にやろうとしていたことをあの崇高なプリズムキングカップでやってのけた、ある意味で強靭な心臓を持った男のようでした。このことを知らなければ、あんな性格とはいえ実力はあるんだな、なんて思えましたが、この事実によって、正真正銘あの男がゲスで「見たまんま」であることがわかって、だけどその方がジョージらしく感じるから不思議です。好きな悪党だからこそ、悪党らしくあって欲しいというか、仁さんが更生することを別の望んでいないような感じです(笑)。

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そしてさて、いよいよ本格的にプリズムキングカップが進行というところで(他にも色んな出場者はいたようですが)、大和アレクサンダーが登場します。黄色い声援を「うるせぇー!」と遮断。まるでアニメが変わったかのような作風でプリズムショーの破壊活動を開始するアレクには、プリティーリズムらしいムチャクチャさを感じましたが、ムチャクチャさでいえば今までのシリーズも負けてはいません。・・・いや、今までのシリーズでも、「地球サイズに大きくなる」とか「宇宙に飛び出す」とかありましたけど、それに比べれば「会場を攻撃する」なんて現実的な範疇なのかもしれませんが・・・いやいや、やっぱり「発想」というか「着眼点」というか、腹筋からエネルギー弾を出して会場を破壊するなんてこと、今までの女子プリズムショーの世界ではなかったですし、そういう意味でも、わたしの「固定概念」という部分も破壊していったのがアレクでした。

すでに前作キンプリの時点で破壊されたと思っていましたが、まだわたしの中で、アレは「プリズムショーの範囲内」だったようで、本作のアレクの振る舞いは、完全に予想外の規模と演出でした。それゆえにプリズムショーを愛するものとしてはあんまりな振る舞いに感じるのですが、同時に惚れてしまいそうになるのは、まさに「破壊の美学」なのでしょう。予想を超えたプリズムショーを見せてくれたという意味では彼ほど外道・邪道な人はいませんし、乱入したタイガは反抗的でしたが、カヅキ先輩がアレクをそれほど気にしてない・・・むしろアレクにも「フリーダムだったぞ!」と言いそうな雰囲気で、それが彼のショーに対する評価・答えでもあるのでしょう。ストリート系はああでなくっちゃ、という。

そんなアレクに対抗する形で乱入したタイガきゅん。アレクもそうですが、彼も固有の曲ではなかった上に、「乱入」形式だったのでアレクと比べて尺が少な目だったのも可哀想でしたが、カヅキ先輩譲りのかっこいいアクションが多かったですし、虎になる直前のスピードスケートみたいな滑走は、シンくんのプリズムラッシュでも感じた男子スタアにしか出せないようなかっこよさがありました。そしてモノクロ演出でぶつかり合うアレクとタイガ・・・すごい熱い展開ですが、冷静になると「今、何を見ているんだろう」と疑問に思ってしまうくらい、別次元の熱さがありました。プリズムキングカップではみんなショーをして戦っていますが、フツーは点数で競っているのに、本当に同時にショーをして(物理的に)戦っていたのはこの二人ですし、そりゃあ熱さに関してはここが最高潮になるのも頷けます。もちろん、プリズムショーや演技の良し悪しによる熱さではなく、バトル漫画か何かのようでしたが(笑)。

コーデを着替える、いわゆる「変身シーン」も本作ではアレクとタイガのみ(ある意味ヒロ様もかな?)、しかもプリズムウォッチを使った簡易バージョンでしたが、前回の着替えはプリリズパロディで笑える感じだったのに対し、本作の着替えは特撮ヒーローのようなかっこよさがありました。タイガがそれで勝負を挑み、アレクが気前よく受けて立ったのは、根っこの単純さというか熱さというか喧嘩っぱやいというか、二人に共通しているところがあるからでしょうね。ストリートの「血」が騒ぐというか。「またバトル展開か・・・」と二番煎じに思わなくもなかったですが、やはり「EZ DO DANCE」をバックに二人でスプラッシュジャンプをして「〇〇が押してる!」という展開は熱くかっこいいです。それにVSカヅキ時とVSタイガ時の対比になっていましたし、むしろタイガはカヅキ先輩以上に善戦していた気もするので、先輩の敵を討ったと言えなくもないですね。尺の短さはありましたが、彼らしいシーンを用意してもらえたのではないでしょうか。もちろん、カヅキ先輩も成長していますから、今アレクと戦ったら圧勝しそうな気もしますけどね。

ストリート系二人のプリズムバトルの結果、会場は壊滅的なまでに大破(そんなことになるのか・・・)。しかも想定内とばかりに淡々と進める進行役やスタッフ側にシュワルツの悪意が根回しされているのを感じましたが、ここで颯爽かつ煌びやかに登場したのは我らが勇者カヅキ先輩! 観客たちが泣きわめき、本当に戦争でもあったんじゃないかというほどの惨事でしたが、そこでカヅキ先輩が歌い始めた「FREEDOM」はバラード調なアレンジになっていて、しかも歌いだしの終わりではかつて火炎が巻き起こっていたのに対し、今回は風が巻き起こって自分ともども会場の全てを浮かせるという、特に「プリティーリズム・オーロラドリーム」のファンは目頭が熱くなったことでしょう。もともとストリートの技として、黒川冷の「浮いていたんだ!」が印象的でしたし、「浮く」というのは高難易度トリックのような印象を受けますが、それをカヅキ先輩が体得し、むしろパワーアップさせて自分のものにしていたのがよかったです。フリーダムやストリートのマインドが、さらに上のステージへステップアップしたようでした。

カヅキ先輩の某勇者風の衣装は最初こそ「ええ・・・」なんて思っていましたが、アレクも派手になっていたので二人で並べばバランスは取れていますし(並ぶことはなかったですが)、プリズムジャンプ各種も勇者の大盤振る舞いという感じで、二回目を見に行くころにはすでに馴染んでしまっていました。いえ、むしろあの衣装以外にいい案があるのかというくらいの不思議なフィット感です。もともとテレビ本編で「勇者の剣」を出したときから、カヅキ先輩は「ワタルパロ」枠ではありましたが、今回は修行場所も縁のある場所だったりして、もっと「勇者パワー」を心や体に染み込ませたようです。ワタルパロはパロディであってカヅキ先輩らしさではない・・・と思う人もいるかもしれませんが、「勝者じゃなく勇者」という言葉はオバレには・・・とりわけヒロ様やカヅキ先輩にとっても大事なワードですし、「勇者らしさ」という意味では彼が一番の体現者でもあります(ヒロ様はそんな勇者を目指すような位置?)。そして、魔神英雄伝ワタルも、「勇者」という言葉がとても似合う作品ですし、プリティーリズムRLを語る上でもDNAなどで一部共通している部分があります。だとすれば、彼が勇者らしさを増せば増すほど、ワタルらしさも増していく・・・と考えると、本作のあの衣装やジャンプは、彼の成長と、深みのあらわれではないでしょうか。

プリズムジャンプ中のセリフや、バトル中のセリフでエコーがかかっていると、一部聞き取りにくい場面がありました。まぁ大事なセリフではないでしょうし、勢いでなんとなく理解できる、と思っていましたが、二回目に見たときは事前にセリフの位置がわかっていたからか、かなり聞き取れるようになって、特にカヅキ先輩の「おもしろかっこいいぜ!」が聞こえたときは、自然と涙が出ていました。一連の流れでワタルパロディについては理解・把握できていましたが、詳しいセリフが聞き取れておらず、二回目でやっとわかったときの感動は、「これぞ二回視聴の醍醐味」と、見てよかったと心の底から思えましたね。皆さんも、一回だけでなく二回、三回と是非見て欲しいです。どれだけ目と耳をかっぽじって、スクリーンにかじりついても、一回でしゃぶりつくせるような作品ではないですからね。常々、「映画は二回目こそ感動する」と主張しているわたしですが、そしてそれは科学的根拠もあるらしいですが、それがまた実感できました。もちろん、だからといって「二回見ろ」というわけではないです。時間やお金に余裕があれば、是非見てみるのもいいでしょう。しかも、どうやら西Pと菱田監督は、見れば見るほどモヤモヤが増えていくような仕掛けを意識して盛り込んだようですし、他の映画以上に「繰り返し視聴」による楽しさは実感しやすいかもしれません。特別料金で他の映画より気持ち安価なのも複数回視聴にはお財布の負担にならなくて嬉しいですね。

アレク、タイガ、カヅキ先輩というストリート系が出番を終え、次はシンくんというタイミング。彼が今回背負ったエピソードとしては、「ルヰくんに何か刺されてプリズムジャンプが飛べなくなっていた、エデロでプリズムキングを排出する都合上、彼かヒロ様がキングにならなければならない・・・」というもので、前作ほどの切迫感は感じませんでしたが、初回見たときは「まさかこの大舞台で大失敗・・・?」と、某べる様を思い出しそうな胃の痛くなるハラハラ感がありました。しかし、無事にジャンプは成功、ショーを終えてジョージより下位の二番手につけました。シンくんのダンスやショーは、キンプリの中で特に印象に残っていたものですし、あの体格と「プリリズでは見られなかった男っぽいダンス」がヒジョーに「キンプリらしさ」の象徴として目に焼き付いていたので、そのショーが再建された神々しいステージで見られたのがよかったです。再建ステージ一発目でしたし、後のルヰくん、ヒロ様はステージを見せるような演出はあまりなかったので、再建ステージの恩恵はシンくんが一番影響あったようにも見えますね。

二回目になってまたまた気づいたことですが、ステージ脇でイヤリング(?)を外し、羽がなくなるような描写のあったルヰくんは、まるでタイミングを見計るかのように、シンくんのジャンプ直前にそれを行っていたのですね。このあたりのプリズム考察については後述するとして、今はショーのシーンに焦点を当てますが、ぶっちゃけシンくんのジャンプなどは「本作の盛り上げどころ」というよりは「今後の伏線まみれ」のようにも見えて、この項ではあまり言及できないのが辛いです。シンくんのショーそのものは大好きなんですけどね。あ、あと「プリズムラッシュ」で観客席を走りまわるのは、彼だけの得意技っぽくて好きなのですが、今回の根回しされまくった大会では反則負けになりそうでヒヤヒヤしました。

次は、今しがた謎の行動をしたばかりのルヰくんです。「プリズムの輝きをあなたに」という開始文句はジュネ様を思い浮かべましたし、プリズムの使者であり、髪の色、そして背負っている状況・境遇も似ていることから、見た目の性別こそ違えど、ルヰくんはジュネ様と似た道を歩んでいる可能性が高そうです(あなたの対象はシンくん?それともシャイン?)。さて、そんなルヰくんのショーでしたが、一言で言えば圧巻で呆然としてしまい、今まで盛り上がっていた映画会場も(別に応援上映ではなかったですが)、急にテンションが冷え切るというか、いい意味で重く静まり返ってしまいました。目の前の映像に集中しなければ、という他のお客さんの気持ちが伝わってくるような空気感で、もともと映画館は上映中の会話が禁止ですが、見ているときは呼吸すら許されないような静寂が支配していました。

ルヰくんは男のはずですが女っぽい衣装というか、女に見えるような衣装というか、プリズムツアーズでオバレが来ていた古代ローマ人の衣装っぽいというか、まぁ系統としてはそういうタイプなのですが、そしてショーのスタートが寝転がった状態から起き上がるというりんね・ジュネデュオを思い出しましたが、思い出したからこそ、楽曲の素晴らしさと、CG技術の進化をまざまざと見せつけられたような気がしました。プリズムの使者特有(?)のしっとりしたバラードな感じと神々しさが素晴らしい楽曲でしたが、何よりルヰくんが寝転がっている状態の姿勢やモデリング等の自然さ、手足の骨格や筋肉は明らかに男性のモノなのに、きわどいポーズや色っぽいポーズをしてドキドキさせられて、そう感じさせるほどの質感や色気、振り付けの妙がありました。もしかすると女なのでは、と疑いたくなるほど色っぽく、そしてステージ上にポールを召喚してポールダンスを始めたときは、プリズムショーの技術的ステージがまた上へあがったことを実感すると同時に、アニメのようでアニメではない、なのにアニメっぽいタツノコ謹製CGの素晴らしさを改めて実感しました。普段プリパラなどでタツノコCGが身近だった分、慣れてしまっていたのかもしれませんが、CGであんなこともできるのか・・・と、ある意味でルヰくんもわたしにとってはプリズムショーの破壊者で、わたしのこれまで持っていた概念を破壊してくれました。

正直なところ、ストリート系の流れやシンくんのショーも素晴らしかったのはもちろんですが、ルヰくんのショーのためにまた見に行く、というレベルだったかもしれません。プリズムショーとはいっても初期は滑走ばかりでむしろ元来のフィギュアスケートのようだったりんねちゃんの「gift」、デュオなのに決闘しているような緊張感のあったりんね・ジュネの「Sevendays Love, Sevendays Friend」、そしてルヰくんの今回の歌と、どれもプリズムショーのはずなのに、かつてジュネ様を初見だったモモが「天羽ジュネとはいったい・・・」と驚愕したときのことを思い出すくらい、人間離れしたショーを見せてくれました。アレクのショーは、「発想が違う」と称しましたが、ルヰくんのショーはそのまま「次元が違う」ということを、これでもかとわからせてくれます。それくらいの映像的説得力や迫力、そして何らかの深い「ミーニング」が、ルヰくんのショーにはこめられていました。

ルヰくんと言葉を交わし、ステージに上がったのは最終バッターとなったヒロ様。prideは使えないはずでしたが強引に使用し、仁が勝ち誇りますが、これはきっとカケルが奪い返すという作戦を事前に打ち合わせしていて、ヒロ様もそれを承知で信じたのでしょう。その作戦通りカケルは本当に曲を取り戻しましたが、もしこれができていなかったら、さすがにヒロ様が圧巻の演技をしても、仁に優勝を取り消されていたことでしょう。本作は他のエデロ生も見せ場はありましたが、今回カケルのMVPっぷりがすごいです。タイガに交通費も出してあげたし。

ヒロ様の使用ソングはやっぱりpride! 正直なところカヅキ先輩にヒロ様にシンくんにと、もともとの持ち曲ばかりで新曲は少なく感じた本作ですが、そもそも前者二曲は前作でまともに披露はしてなかったですし、アレンジが入っていて曲も「劇場版」にスケールアップしたようで嫌いではありませんでした。カヅキ先輩も爆炎→風と成長の表現がありましたし、ヒロ様にいたっては「曲をギリギリで取り戻して使用する」という展開のハラハラ感と、冒頭のルヰバージョンprideとの対比もあったりして(本作のサブタイトルにもありますし)、そもそも彼がpride以外を使用するという展開はまずなかったでしょうね。逆に涼野姉弟が完成させた曲は幻となってしまいましたが、いつか何らかの形で聞いてみたいものです。

ヒロ様の衣装は正統派の王子風という感じでしたが、かつてソロのときの暗めの色や、オバレのときのサイバーな男性アイドルっぽさ(ガッチャマンとか)とも違い、アイドル感は残しつつかっこよさがあがっている印象で、もしかすると骨格等も見直されているかな、というくらいかっこよかったです(それとも旧モデルのままだから、ルヰほど手足は露出してなかったのかな?)。プリズムジャンプ各種のポージングも男っぽくてかっこよく、地球に体を預けて寝転がるシーンや、星の川を下って地球にやってくるシーンなどは、もう見本のような男性アイドルっぽく、そしてかっこよく、今までヒロ様のことは「残念なイケメン変人」みたいな印象だったのですが(オイ)、このショーやそれまでの経緯を通じて、やっと真に「かっこいい」と思えることができました。

コウジにグランドクロスに磔にされた経験が生きたのか、自分で太陽系の配置を変えたり、地球サイズに巨大化したりとプリズムの使者にも負けない規模でジャンプをしていたのはキングとしての素質や、その前兆を見た気がしましたね。かつての分身の応用か、コウジとカヅキ先輩を召喚したりと、ヒロ様らしさを残しつつちゃんとパワーアップしていました。高田馬場ジョージなどはグループのイメージが強いですがソロで出場しているように、プリズムキングカップはソロの大会なので、「チームのような演出」というのは難しいところがありました。アレク、タイガ、シン、ルヰもチームのイメージはないですが、そしてヒロ様はソロ活動していたとはいえ、もうオバレになっていますし、ソロの大会で「チーム全員で戦っている」ように見せる演出は素晴らしいですね。もともとの分身も「仲間が欲しい」という裏返しっぽいところがありましたし、ヒロ様がそういう演出をしやすいキャラだとはいえ、王冠を戴冠する直前の流れは素晴らしかったです。

そしてやっぱりあらわれる階段と女神の像。階段はむしろ最近だとプリパラの神アイドルのシーンが印象的でしたが、古くはべる様の7連続ジャンプ中にあった演出の一つでしょうね。階段を上がり、女神像が全て見えている場所で本当に女神があらわれ、王冠をヒロ様の頭に授けていきました。まさかプリズムの女神(そなた)まで引っ張り出してくるとは思いませんでしたし、RLに出てくる七体の女神像は「プリズムの世界」や「プリズムの輝き」に関係したものだと思っているので、今回のプリズムキングカップにはそんなに関わりがないように思いましたが、客席(VIP席?)になるちゃんたちがいたこと、そして女神があらわれたことからも、プリズムキングカップでヒロ様が巻き起こしていたプリズムな事象は、ああいう現象が発現する程に凄まじいレベルだったのでしょう。ルヰくんのショーを「別次元」だと言いましたが、ヒロ様ほどの現象が起きなかった時点で、「プリズムキングカップ」においてはそれほどではないレベルだったのかもしれません・・・とかいって20000カラットのフルマークをたたき出したショーに言えるセリフではないのですが。

カヅキ先輩がストリート系を数字では測れないといったように、ルヰくんのショーとヒロ様のショーも、20000カラットという数字では測れないものであり、好きは人それぞれですがそこには明確な差があったのでしょう。ヒロ様が王位を戴冠し、全員にひざまずかせる様子は、「ここ、応援上映だと楽しそうだなぁ」と思いましたね。仁もその王威にひれ伏してしまいましたが、ファンなら嬉々として受け入れるであろう平伏が、仁にとって最大の屈辱になるのが皮肉めいたいいシーンでした。調子に乗りまくった仁をどうやってこらしめるか、色々と案はあったでしょうし、エデロのように借金を背負うという「因果応報」エンドも選択肢にはあったでしょう。しかし、あの「格」を人一倍気にしている仁が、プリズムキングという最大の「格」によってひれ伏すというのは、ある意味で因果応報でしたし、プリズムキングの圧力の凄さと仁の悔しさなどがにじみ出でいて胸がスカッとしました。

プリズムキングは無事ヒロ様となり、ジュネ様は聖さんのもとへ舞い戻ります。ルヰくんは何かを想いながら仁に寄り添いますが、その真意が気になるところです。さて、エンディングを終え、本作も終わりかと思いきや、アンコールの声援と共にオバレのショーが始まりました。ああそうか、今回オバレではショーをやっていませんでしたし、「キンプリっぽさ」のためにコレは外せないでしょう。そんなオバレのショーも「キス」推しで、あと何気にエデロ制服でのショーというのは珍しかったです。前作で話題になった「アフレコ」シーンもありましたが、本作は前作以上に「相手の女の子」が誰かわかりやすいようになっていて、アフレコというより各カップリングのその後みたいに思えなくもないです。一部は二股っぽくなりますし、女の子側が声を出してない以上アフレコ体験シーンといえばそれまでなのですが、コウジが「涼野!」と名指ししたり、ヒロ様の相手がどう見てもなるちゃんでしたし、前作では単なる「アフレコ体験シーン」でしたが、これもお客さんのプリズム濃度を感じ取った監督が、作品側のプリズム濃度を上げた結果、アフレコに見せかけた各カップルの一幕みたいになっているのは面白いです。きっぱりと明言はされていませんし、一粒で二度おいしいシーンと思っておけばいいでしょう。

「新曲」がそれほど増えたわけではないですが、前作以上のボリュームと感動と・・・それに色々なことを考えてしまうプリズムショーの数々でした。単純なエンターテイメントにとどまらず、そういう毒というか味噌というか苦味というか渋みというか・・・そういうクセのようなものを残していくのがプリティーリズムらしいです。そこがひっかかって何度も見てしまったり、ただ「楽しかった」に留まらない感想が出てきたりするのでしょう。そういうシーンを決して手抜きせず、真剣に提示してくるのがこのシリーズなんですね。これはシンくんとルヰくんのキスシーンにも言えることでしょう。客の気を引いたりセンセーショナルなことをしたりという目先の注目にとらわれず、本当に描きたいことを描く・・・どういう演出をすればどういう反応が返ってくるのか、すべて把握して意図してやっているところがすごいですし、これほど情熱的な作品のわりに監督はけっこう冷静に物事を見ているなぁと感じます。


-メタ的な視点から紐解いていくKING OF PRISM-
わたしは作品をそのまま受け取ることが多く、あまり周辺事情などといったことを含めた「メタ的視点」で評価することはないのですが、さすがに「プリティーリズム」のスピンオフであり、パロディやオマージュなども含まれている本作で、メタ的視点を取り除くことは難しく、まぁそのぶん推測の域を出ないものばかりではありますが、ちょっと気になったことを書き出してみたいと思います。

井内さんへの手向けなのか、それともそういう感情は排除した上でクリエイターとして判断したかは不明ですが、カヅキ先輩周辺の「ワタル」要素は、彼の「勇者らしさ」の表現に一役買っていました。あれは元ネタを知らないと単にダサカッコイイ程度かもしれませんが、知っていると感動がひとしおです。タイガの虎は「ハットトリックスターあたりの再利用かな」程度に思っていましたが、ある人の「陰陽大戦記」と聞いて納得がいきました。アレクの竜と合わせて竜虎にするためかな、くらいに思っていて、もちろんその意図もあったでしょうけど、どうせだから白虎にしちゃおう、という感じだったのでしょうかね。

プリリズRLのときは、あの作品がすでにプリリズオールスターズのような様相を呈したキャスティングになっていて、過去作に出演してくれた声優さんが多く登場しています。阿澄さん、大久保さん、千葉さんなどなど・・・。そして、その配役となったキャラクターは、どこか声優さんがかつて演じた過去作キャラに似ている特徴を持っていました。あいらを演じた阿澄さんのキャラは人妻で、みあを演じた大久保さんのキャラは無邪気な子供、巨悪・欽太郎を演じた千葉さんはべるのパパでした。そういう風になんとなーく過去作キャラっぽい人たちが登場する中、本作ではヒロのママが懐かしさと共に登場しました。

ヒロママは、かつてみおん様を演じた榎あづささんで、みおん様とは到底似つかない貧しそうな女性を演じていますが、その旦那(ヒロのパパ)についていじられてしまうシーンが本作にはありました。家族問題はRLでも多く取り扱われ、元キング世代(仁や聖)のところでもひと悶着が起きていますが、ヒロの父というのもなんだか重要人物のようでした。世間的にはそれほど評判はよくなさそう(?)でしたが、ヒロママは「今は言えないけど立派な人、わたしが愛した人」という涙ながらの告白は、嘘とは思えません。世間にそう勘違いされてしまうような人、ということなんでしょうけど、ここで、このシリーズ特有の「過去作になんとなく似たキャラ」という法則が気になります。そして、かつてみおん様は変人(?)敏腕マネージャー「滝川純」に思いを寄せていました。あのプリズムエース様がまだ出ていないな、とは思いましたが、彼のCVを担当していた声優・千葉進歩さんはなるちゃんのパパや、本作でもやたらメリハリのあるMCとして登場したのでその線はないでしょう。しかし、みおん様に思いを寄せていた「ワタル」という彼もいます(CV下野紘さん)。ちょっとした脇役で出てもらうわけにもいかないでしょうが、それをいうなら本作で登場してくださった声優さん方は遊佐さん、山寺さん、堀内さんと大御所揃いでしたし、機会があれば下野さん、KENNさんも何らかの役で登場してくださるかもしれませんね。必要性と、そういうキャラクター、そしてストーリーが用意されれば、ですが。

ヒロママについてはもう少し気になることがありました。それは、ヒロと会話した場所に意味深な女神像があったことです。あれは暗に「彼女も女神」というメッセージなのかもしれませんが、それにしてはヒロママにはオーラの欠片もないですし、そもそもプリリズRLや本作で描かれた女神の姿は、だいたいがオーロラドリームの「神崎そなた」ベースです。一応、そのベースを「天宮りずむ」に置き換える(こじつける)ことは可能ですが、そうなるとヒロママにみおん要素があるとして、それはどの部分に、どれくらい含まれているのでしょうか。ヒロママの過去が語られないことにはまったく予想がつきませんが、仁が山田さんを追い詰めたように、ヒロママもかつてはスタアの端くれで、ヒロパパと出会ったりしていた青春があったのかもしれません。それをスキャンダラスに暴露され、ヒロパパは失踪、ヒロママも引退・・・なんてことはじゅうぶんありえそうです。もし今後掘り下げられることがあるとすれば、ヒロの両親は是非とも触れて欲しいところですね。そのために、今回とっかかりとして用意したのかもしれません。

他にも気になることはあります。シンくん、ルヰくん、そしてジュネ様・・・このプリズムの使者三人に見る「プリズムジャンプ」の描写についてです。ジュネ様のジャンプを知らない方は前作を見るかジャンプ集などを見ていただくとして、この三人のジャンプにはストーリー性やメッセージ性が多く含まれているように感じますので、それを一つずつ咀嚼していこうと思います。

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まず前提として、他のスタアも含めた話になりますが「ジャンプの規模」です。初めてADでプリズムジャンプを見たとき、フルーツを出しただけで驚いたものですが、そのジャンプはどんどん派手に豪華になっていき、オーロラの翼を出し、人々を宙に浮かせ、大樹を創造し、世界にプリズムのきらめきを取り戻すこともできました。その演出の規模が大きくなるごとに、ジャンプとしてのパワーや魅力が増加していると感じるのですが、その規模は最終的に「宇宙レベル」になることが多いです。オーロラも気象現象ではありますし、無限ハグエターナルは、地球を抱きしめるという大技(?)です。特にディアマイフューチャーに登場したMARsのジャンプはどれも圧巻でしたが、それを本作に当てはめた場合、ヒロ様、ルヰくん、シンくんが地球サイズになるくらいのジャンプを披露しました。それだけで、彼らのきらめきが「宇宙レベル」に到達していると言えますし、そこがある一定のラインだとは思いますが、さらに気になる点として、シンくんとジュネ様に見る共通点・・・太陽の存在です。

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散々地球が登場したところで、「太陽」という存在が登場するのです。ジュネ様は聖さんへの愛を伝える命がけのショーで、「愛の炎ラ・フラム・ダ・ムール」というジャンプを跳び、そのときの火炎をまとったジュネ様は太陽のようでした。シンくんも、オーバーザレインボーを超えた「オーバー・ザ・サンシャイン」というジャンプがありますし、前作、本作と「太陽」がまるでキーになっているかのようなジャンプをしています。そして、ショー以外でも太陽が登場するシーンがありますが、それはシンくんとルヰくんのキス&突き刺しシーンです。ジュネ様(りんね)と謎の男のシーンでも確か太陽が出ていましたが、あの太陽は何なのでしょうか。プリズムのきらめきというには全方位に強すぎる光を放っていますし、太陽の光は生命の源であると同時に、核融合という破壊ともいえるパワーを持っています。決して「優しさ」だけでは語れない天体ですが、ルヰくんの口から語られた「世界を滅ぼそうとした悪魔」という説明と、シンくんのあの朗らかさは、なんとなく太陽を想起します。ジュネ様と話していた謎の男シャインも、ルヰくんの口ぶりからすると、そのような男性だった可能性は高いですね。

シャインのことは後に回すとして、あとプリズムジャンプで気になったことと言えば、ルヰくんが跳んだジャンプ各種ですね。オーロラライジング、無限ハグエターナル、ひらひらひらく恋の花、100%ピュアピュアアローと、歴代主人公のラブリー極まりないジャンプばかり跳んでいました。ルヰくんのキャラ性にはぴったりでしたが(欲を言えばレオくんにも跳んで欲しかった)、他のキャラクターではなく、何より「主人公」のジャンプに限定されていたのが気になります。単なる使いまわしといえばそれまでですが、声優さんのキャスティングやタイガの白虎同様、それだけで終わらないのがこのシリーズです。そこにすら意味を込めてきている可能性はありますし、その意味を考えてみたのですが、それは「プリズムの使者だからどんなジャンプでも跳べる」というよりは、「かつての主人公たちはプリズムの使者レベルだった」ということのように思いました。実際、あいらは無限ハグエターナルを、みあのジャンプもテレビシリーズでりんねちゃんが跳んでくれましたし、みあたちが成し遂げたグレイトフルシンフォニアは、キンプリ勢でもまだ成し遂げてない偉業ではないでしょうか。なるちゃんも世界の危機を救いましたし、全員が人間でありながらプリズムの使者レベルの働きをしたように思います。

その証拠というか、本作のクライマックスでも登場しましたが、本来プリズムの女神の像だったはずの七体は、なるちゃんをはじめ、あんちゃん、いとちゃん、べる様、わかなちゃん、おとはちゃん、ジュネ様(りんねちゃん)の七体に変化していますし、プリズムの使者しか今のところ出していない「フェザー」を、なるちゃんたちは出すことができます(ペアトモの補助が必要かもしれませんが)。ADのあいらたち、DMFのみあたちも形は違えど「羽」を出していましたし、彼女たちはプリズムの使者レベルの力を持っていて、その表現もあって、ルヰくんは彼女たちも跳んでいたジャンプを跳んだように思います。別にリスペクトしたのではなくたまたま合致しただけでしょうけどね。単なるシンくんとのデートシーンではありましたが、あのジャンプの選出にはそういう意味があったのでは、と思ってしまいました。

さて、メタ的視点もここまでこじれたかと我ながら思考の歪っぷりに苦笑が漏れますが、最後にジュネ様と対話していた「シャイン」という男性について考えたいと思います。ルヰくんがシンくんのことを悪魔呼ばわりしたことからも、そしてペンダントの中に入っていたシャインをさして「君だよ」なんてことを言うあたり、シャインとシンくんは見た目こそ違えど、その「存在」には共通した因子が多く含まれていそうです。シャインの純粋さゆえの狂気と言いますか、自分が間違っているとは微塵も思っていないような感じが、ジュネ様との対話からは感じ取れました。ジュネ様はそんな彼を止めるため(?)か、ルヰくんが取った手段と同じものをかつて選んだようですが、あの過去の映像で彼は死んだのでしょうか? その後、太陽が出てきますが、太陽は破壊と再生、生命の源の表現になることもあり、あそこで一人の使者が死に、同時に一人の使者が誕生したと考えるのはいかがでしょう。それがシンくんだと考えると話の筋は単純明快ですが、さすがにこれでは、少ない情報でこじつけすぎているようにも思います。

ルヰくんが口々に言う「千年の時空を」ということも考えると、あのシーンは千年前? と思えなくもないです。が、周辺の背景をよく確認できてないのですが、色あせた映像とはいえ千年前は言い過ぎな気がしますし、ジュネ様はプリズムの使者ですから長生きできそうといっても、今まで明かされたジュネ様のストーリーから察すると、ジュネ様はこの世界にやってきて千年も経っているようには思えません。ジュネ様がりんねちゃんではなく「ジュネ」様としてあのお姿とお声で存在しているのは聖が要因でしょうし、そう考えても、「ジュネ」様の姿でシャインと対峙しているのは、そう古い時期ではなさそうです。となると、ルヰくんの「千年」というワードがさらにひっかかってしまいます。

ジュネ様とシャインのシーンが千年前という説が違うとすれば、シャインはさらに昔にも存在していて、そのときルヰくんと会っていた、ということも考えられますね。復活の周期がルヰくんとシャインで違い、シャインが早めに目覚めたものだから、そのときはルヰくんではなくジュネ様が退治(封印?殺害?)した、ということかもしれません。・・・こう書いてしまうと、決して滅びることなく何度でも蘇る、文字通り悪魔のような存在なのかもしれませんね。プリズムの使者は基本りんねちゃんベースで、この世界の役割に合わせて別の形になる、という解釈をしているのですが、だとすると使者でありながら「シャイン」という男性として存在しているのも気になるところです。そもそも彼がプリズムの使者だという前提が違っていて、いわゆるマスコットの墓場のような負の世界がどこかにあり、そちらの使者ということも考えられそうです。でも、それだと彼が「プリズムのきらめきを広めよう」としている動機とは齟齬が出てしまいますね・・・。

対話シーン→突き刺しシーンで、ジュネ様がりんねちゃんになっているので、シャインもりんねちゃんになる、もしくは違う姿になるのが自然ですが、シャインはシャインのままのように見えました。よく目を凝らせば違う姿なのかもしれませんが、劇場では限界がありました。仮にシンくんの姿になっていたとすれば、現在いるシンくんは、かつてのりんねちゃんのように「トラブルでやってきてシャインや他の姿になれない」素の使者の姿ということも考えられます。記憶がないようなシンくんの振る舞いも、かつてのりんねちゃんを彷彿とさせますね。

シンくん=シャインはほぼ確定なのですが、彼らが分身・分裂できたり転生できたりということも考えられるため(シンくんの無限ハグを筆頭に分身系ジャンプが多いことからも)、色々な予想が出てしまうので、この考察にも限界がありますが、あえて一つ提唱させてもらうなら、ジュネ様の言うとおりシャインというのは「純粋にきらめきを広めようとするはた迷惑な使者」といった印象を受けます。そして男性ベースなのは、本作がプリティーリズムから派生したように、使者の中でも突然変異というか生態系の変化というか、何らかの異常(?)が起きたのではないでしょうか。それによって誕生したシャインの善意からなる行動が、実は世界を危機に陥れていて、ジュネ様やルヰくんが陰ながら救世しようとしている・・・のかもしれません。そうなると、シンくんが頑張るとジュネ様やルヰくんが困っていくのかもしれませんが、そこはどうなることやら・・・。

仮にこの仮説が正しかったと仮定して(仮が多すぎる)、ならばルヰくんの一連の行動の真意は、どうなっているのでしょう。シンくん(シャイン)のことは好きだけど、殺す(封印?)するしかない。実際に殺すわけではなく、プリズムジャンプが跳べないという「機能的に殺す」ことを実行したように見えましたが、シンくんがプリズムキングカップでジャンプする寸前に、ルヰくんはイヤリングを外して羽が消える描写がありました。と同時に、シンくんはジャンプ成功。このシーンの意図を解読するならば、かつてのジュネ様のシーンも同時に想起しますが・・・いわゆる「使者から人の身に堕ちる」行為なのかもしれません。ジュネ様はジュネ様として登場したときから羽は失っていましたが、人間離れしたジャンプ技術などは健在で、のちにプリズムの使者だと判明します。しかしプリズムワールドを破壊してしまったり、別のりんねちゃんがやってきたりと、使者が「人の身に堕ちる」ことは、世界そのものを破壊しかねない禁忌となっています。その状態で羽を出すと命を削ってしまったり。

シンくんを機能的に殺し、そのような処置をしたように見えたルヰくん。しかしイヤリングを外して自らの羽を消し、「同じになれたね」と言った瞬間、シンくんはジャンプに成功。ジュネ様も人の身に堕ちたとはいえ人間離れしたジャンプの数々は健在でしたから、単純に羽の喪失は「使者としての役目を放棄する」ことなのかもしれません。そしてあの突き刺しプリズムジャンプ(?)は、それを相手に施す手術のようなものではないでしょうか。自分で放棄する場合は羽を消し、相手に施す場合は突き刺しを行う・・・と考えれば、本作でシンくんとルヰくんに起こったことは、単純に「使者ではなく人になった」だけなのかもしれません。

ルヰくんが「使者から人の身に堕ち」たとして(ジュネ様同様ジャンプは跳べる)、しかしシンくんがプリズムジャンプを跳べない状態から跳べる状態になったことへの説明がまったくなかったので、その行為もルヰくんの行動が関係していると思うのですが、ここも非常に難解かつ興味深いです。例のジャンプ(囁きのルナミスティックヘブンだっけ?)は、自分ではなく相手を「機能的に殺す」ワザだとしましょう。その結果、シンくんはジャンプを跳べなくなるわけですが、ルヰくんの受動的使者放棄行為(仮称)により羽を消し「同じになれたね」発言後、プリズムジャンプが跳べています。ルヰくんがシンくんと同じ状態になったのなら、シンくんの機能が回復しているのが不自然ですし、ルヰくんがプリズムジャンプを跳べていることも不自然です。そして、例のジャンプは突き刺し行為と言っておきながら、「相手ごと自分を貫いて」いるように見えたことを思い出しました。例えばですが、あのジャンプによって「相手の機能を殺し」、同時に突き刺した使者二人を何らかの「リンク状態」のようにしている、と考えられないでしょうか。そして、機能的に死んでヒト以下になっていたシンくんですが(プリズムジャンプが跳べない的な意味で)、ルヰくんが使者の能力を放棄したことで・・・いや、あれは意味的には能力を「分け与えた」のではないでしょうか。ルヰくんのプリズム濃度のようなものを2で割って二人で分けたとすれば、シンくんのプリズムジャンプが復活し、ルヰくんの「同じになれたね」も、「同レベルになれたね」という意味で通じるっちゃあ通じます。それら全体の流れにどんな意味があったかと言えばよくわかりませんが、シンくんを完全な機能不全にさせるのはルヰくんも心苦しかったのでしょうか。それで、自分の力を分け与えて「同レベル」になることを選んだ・・・とか。

しかし、それは世界に亀裂を生むかもしれませんし、シャインのもとにジュネ様があらわれたり、ジュネ様の行動によってりんねちゃんがあらわれたように、今回のシンくんとルヰくんの行動によって、さらに新たなる使者がやってくる可能性もあります。使者というのは世界に一人は必要のようですが、そんなに何度も役目を放棄されてしまうと使者「もどき」の人が増えすぎてしまいます。それが世界に悪影響を及ぼす可能性もゼロではないでしょう。りんねちゃんはシステムのように、それこそ消えてはあらわれる「輪廻転生」のような存在ですが、今回のルヰくんの行動は特に何かを解決したわけではなく、さらに問題を起こしてしまったように見えなくもありません。ジュネ・シャインのときも正しい処置だったかどうかはわかりませんが、何より事情を知らないことには、一連のシーンの真意はわからないままですね。

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太陽、転生というキーワードから考えると、ジュネ様のこのジャンプも、当時は話題になりましたし、その謎はハッキリとは解明されていないことを思い出しました。氷室さんを愛するあまり想像妊娠&出産かな、なんてファンキーなことも考えましたが、もしこのジャンプに意味が込められていたor後付けで意味を持たせたと仮定すると、ジャンプで登場した謎の赤ん坊は、使者の転生体・・・たとえばシンくん、だったりしないでしょうか。シンくんはプリズムショーの存在を知らなかったりと、視聴者視点になってくれるいい主人公とはいえ、友人関係や家庭環境などは謎に包まれています。子供の頃のシーンもないので、急速に成長したとかで、生後間もなく今の姿になった可能性もゼロではありません(そもそも使者だから今の姿で急にあらわれた可能性もありますが)。時系列的には無理がないですし、ジュネ様はこのジャンプをテレビシリーズでは3回ほど跳んでいます。数が微妙に合いませんが、ジュネ様が愛を知り「使者を増やせる」個体に進化していたとすれば、そうやってシンくん、ルヰくんが誕生したと想像することもできそうです。いや、これはさすがにないかな・・・(苦笑)。

でも、シンくんに限っては、妙な合致を感じるんですよね・・・。もう亡くなってますが法月仁の父は、ジュネ様の「愛の炎」を見て「マリア・・・」とつぶやいたこともあります。ジュネ様の「愛の炎」をマリアさんも跳んでいたとして、このジャンプは「処女懐胎」をあらわすとすれば、普段教会にいることからも、ジュネ様はそのまま「聖母マリア」のイメージでしょうし、聖母マリアとは「神の母」です。あの子供が誰なのかはわかりませんが、少なくとも「神」のイメージであることには違いないでしょうし、それがシャインなのか、シンくんなのか、ルヰくんなのか、それとも別の誰か・・・それこそプリズムの神かわかりませんが、ジュネ様はその位置にいるでしょうし、もしかすると使者どころではない「神」なる存在が、すでに本作には登場しているのかもしれません。そうなると、やっぱり太陽は太陽神といったように神として崇められることが多いですし、その太陽を演出として取り込んでいるシンくんは、神的存在かつ、ジュネ様の処女懐胎に関係してそうな気がします。すると同時に、シャインも神ということになり、使者とは別の「神」という存在が本作にはひっそりと登場していたのかもしれません・・・よくよく考えれば、磔とくい打ち、処刑って、まんまキリストの処刑みたいですしね。法月父がつぶやいた「マリア」という人のことも気になってきますし、その人の事情によって、ジュネ様の「聖母」ポジションも微妙に変わってきそうですが。

プリパラ73-59
メタ的視点とはちょっと脱線したタダの考察になってしまいましたが、ここでメタ的視点を入れさせていただくと、シャインの声優さんは斎賀みつきさんでした。斎賀さんはプリリズシリーズには確か出演されておらず、この近辺で出演された役といえば、プリパラの紫京院ひびきです。プリパラもプリティーリズムのマインドを持ち、さらにはプリズムツアーズで共演歴もあり、めが姉ぇさんという共通(?)した存在がいたり、プリズムストーンショップが登場したりと共通点はかなり多く、ツアーズではりんねちゃんとボーカルドール・ファルルがお互いの存在の共通していることを示唆するシーンもありました。プリパラの中にもプリズムワールドがありそうなのですが(むしろプリパラがプリズムワールドそのもの?模したもの?)、そんな女の子の楽園に登場したひびきは、ぬるい空気が嫌いなプロ志向のエリートで、同時に友情に否定的で、ボーカルドールになりたいと思っていました。特別な存在に憧れるといえば聞こえはいいですが、「人間を捨てたい」と言っていることと同義であり、らぁらちゃんたちは到底認められず、ひびきを必死に止めます。そんなひびきはかなりの手腕でプリパラに「セレパラ」という革命を、一時的にとはいえ作り上げました。

一つのことを絶対に正しいと主張し、妄信し、世界を革命してしまう、男のような存在・・・女の子(りんねちゃん)ばかりのはずの「プリズムの使者」という枠組みにあらわれたシャインと、革命児ひびきには重なる部分があるような気がするのです。だからこそ斎賀さんに声をオファーしたのかもしれません。過去作の方が出演するのではなく、姉妹作となるプリパラから配役されたことは、前作にはなく本作にある新しい要素で、しかもまたもやなんとなく関連付けられているようなキャラクター性の相似については、むしろひびきのことを深く理解することで、シャインの謎が解けそうだと感じるほどでした。実際はなんてことはなく、たまたま似ていたしツテがあるからという軽い気持ちだった可能性もありますが、シャインはかなり重要な立ち位置ですし、かつてジュネ様の声優が宍戸さんだっただけで衝撃を受けたわたしは(声質など見事なキャスティングでした)、この配役もただ「ご近所だったから」では済まない因縁・因果を感じます。

最終的には何の謎も解けてはいないのですが、わたしの仮説の数々が、皆さんの思考・思索の一助となって、色々な発想や予想を巡らせてくれれば幸いです。このように深淵なバックストーリーが用意されているのが本シリーズの特徴ですし、もちろんそんなことを考えずに感情で楽しむのもアリですが、骨までしゃぶりたいわたしのようなオタクは、ついついこーいうことを考えてしまうのです。そして、こういう考察をけっこう「答え合わせ」のように明かしてくれるのもこのシリーズの特徴ですし、明かしてくれるということはそこまでしっかり考えて作りこまれているということですし、表面をすくうだけでなく、そういう「深み」を楽しむのもこのシリーズの醍醐味の一つではないでしょうか。


-総括・オブ・プリズム!-
はい、短くコンパクトに、が目標でしたがこんな分量となりました。でもまぁ早く書き上げただけ少しマシかもしれません(自分に甘い)。どうやら七月頃は各雑誌などで新情報というか、ネタ明かしみたいなのもやっていくそうなので、その前にわたしの考えを書き記しておこうと思いまして。懐もさみしいですし、どれだけ雑誌を追いかけるかはわかりませんが、ファンブックみたいなのが出ればまず間違いなく買うでしょうね。そしていつ頃になるかはわかりませんが円盤も発売すれば、まず間違いなく買うでしょう。しかし、今は円盤のことを考えるより、あと何回見に行こうかお財布と相談です。

わたしの性分ですから、なんだかんだと深いところまで考察してしまいましたが、「みんなこうしろ!」というつもりはまったくなく、わたしは本作の楽しみ方のたった一つを実践しているに過ぎません。そして、ただ見るだけ、応援上映に何度も足を運ぶ、グッズを買う、コラボイベントを楽しむ・・・どんな方法であれ、本作を楽しんでくれればそれでもうじゅうぶんです。ただ、本作は前作や、過去シリーズの本流になりかねないほど重要なことをいくつもやっちゃっている感がありますし、仮に本作を見て前作、前作を見て過去シリーズと逆流していってくれると、ファンとしては嬉しいですね。過去シリーズ全体もそうですが、そうやってキンプリがもっともっと盛り上がっていけば、さらに続編なども期待できますし、このハチャメチャで楽しくて、しかし熱くて壮大なストーリーが、もっともっと見ることができますからね。

そういうわけで、わたしはもっともっとキンプリも(そしてプリパラも)応援していきますし、このシリーズの行く末を見守っていきたいと思います。でもまさか、プリズムの女神役で伊藤かな恵さんでも原紗友里さん(りずむ的な意味で)でもなく、桑島法子さんまでお呼びするとは思いませんでしたよ・・・(驚嘆)。

というわけで、KING OF PRISM -PRIDE the HERO-感想&考察でした!

キンプリはまだまだこんなところでは終われない!もっともっと盛り上げて、続きを作らせてやる! でも、本作でオバレや仁がひと段落ついて「円満解決」感が出ているのが気になってしまいます・・・。上映最後のメッセージも、今までの各オバレ映像にあったような「帰ってくるぞ!」といった感じではなく、「ありがとう!さようなら!」っていう清々しい感じが気になります・・・。ファンとして、終わらせないからな!絶対次も作ってもらうかんな!!
コメント
コメント
ルヰくんのショーの時に出てくるりんねとシャインはルヰくんとシンですよ
二人の過去をルヰくんのショーに込められた想いからジュネが読み取ってしまった感じです
ちなみにジュネ様はそれがきっかけでRLの頃の記憶を取り戻してラストで聖の元へ駆け寄りキスをしています
2017/07/19(水) 16:34:39 | URL | #- [ 編集 ]
Re: タイトルなし
コメントありがとうございます!気づくのが遅くなってしまって申し訳ありません・・・

なるほど、ジュネ様の記憶を取り戻した件は、すっかり失念していて、いただいたコメントで気づくことができました。
りんね&シャインのシーンがルヰ&シンだというのは、見ていてもそうは思えなかったので意外でしたが、
言われてみれば筋道が通る気がしますね。直前にジュネ&シャインのシーンがあった気がするので、その
流れだったので自然とジュネ&シャインのシーンだと思ってしまっていました。

あとは関連書籍や円盤が発売したときによーく見てみようと思っています!

2017/08/20(日) 20:10:47 | URL | itimonji #- [ 編集 ]
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